鉛筆の握り方


今日は新入生の学力テストの監督をした。私の所属する学部の学生の基礎的な学力を確かめるために行うテストだ。机間巡視をしながら学生の指と鉛筆の持ち方を見ていた。いくつかの点を気づいたので、ここで報告をしておく。

私は鉛筆を握るときは、親指、人差し指、中指で握る。この3つの指に平等に力をかけて握る。ただ、学生は握り方は微妙に個性があるようだ。親指のどの部分が鉛筆に当たるかであるが、(1)親指の先を使う場合、この場合は多くは親指の腹を使うが、(2)稀にはつめの部分を鉛筆にあてる学生がいる。(3)親指の第1関節の少し上にあてる学生がいる。(4)親指の付け根にあてる学生もいる。

人差し指も同じように、(5)先の腹の部分、(6)先の爪の部分、(7)第1関節の真横の部分にあてる人がいる。(8)人差し指の根元にあてる人がいるが、これは、親指の根元にあてることと同じなので、(4)=(8)である。

中指の先も(9)腹の部分を使う人、(10)爪の部分を使う人がいる。それから(11)第二関節の横をあてる人がいる。

すると、理論的には、鉛筆の握り方には、親指のあて方4通り、人差し指のあて方3通り、中指のあて方3通りであるので、4×3×3=36通りの持ち方がある。当然、主流の握り方、稀な握り方がある。私は、(1)(5)(11)の持ち方である。

あと、鉛筆を握るだけの人がいる。ふつうは親指とその他の指を向かい合わせて挟むようにして鉛筆を持つが、4本指で鉛筆を握り、親指はその上に軽く添えるだけの人がいる。

どの持ち方がいいのでだろうか。判断基準は、どの持ち方が一番きれいな文字が書けるのかと一番疲れないか、という点である。私が答案を見た感じでは、持ち方で文字の美醜に差があるようには思えなかった。

男女で鉛筆の持ち方は異なるのか。鉛筆とボールペンでは持ち方は異なるのか。時代によって異なっていくのか。学力の高い学生はどの持ち方をするのか。などど、いろいろな疑問が湧いてきた。

Free-Photos / Pixabay

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