借金をすべて返し終わった。

先日、8月の年金が支給された。この日に銀行に行く。するとたくさんの高齢者が並んでいた。年金の支給日は高齢者が大喜びで年金の引き出しに列を作る。私もその中の一人だ。さて、引き出す。そして、他に蓄えていた貯金も合わせて、車のローンの残債を支払うべく振り込みをした。無事終了する。これで車のローンの支払いは終わったのだ。今まで毎月数万円ずつ払っていたのだが、なぜか気になって、残った分は一挙に支払ってしまったのだ。

この数年は借金やローンの返済のことばかり考えてきた。息子二人の授業料支払いのため借り入れたお金や車のローン。この3年ほどは超ケチケチ作戦で借金返済に必死だった。昔何かの本で読んだあることを思い出した。数千万の借金をした人が長年返し続けて、ようやく返し終えた日に、空を見ると、青空で心が躍った、という描写があった。私の場合は、そこまでの躍動感はない。ちょっとホッとしたという程度か。それは、この年齢だと、いつか大病が来て、また大金が必要となるのではという恐怖心があるからだ。50歳ぐらいの人ならば、これから一稼ぎをするという予感に武者震いということもあるだろうが、他の出費がすぐに来るだろう私は小さくガッツポーズをするだけだ。

来年息子が結婚をするのだ。結婚式の日取りは決まってないのだが、たぶん秋だろう。こんな時に、息子の幸せを願うよりも、まず結婚式は親もかなりの出費だなと考えてしまう自分がいる。家内は私の礼服はボロボロでみっともないから買い換えろと言う。どうしようか。息子の晴れの舞台だから、格好いい礼服を買うべきかとも考えたり、こんな歳になったのだから、ボロボロの服でもいいではないか。見栄を張る必要もないと考えたりもする。また、結婚式の費用が足りないから、少し援助してくれと息子から言われるかな、などと心配をしてしまう。今年の暮れは車検があるし、とにかく金がいる。青空を眺めて心躍る余裕はないのだ。次の出費にそなえて、ケチケチ作戦の続行だ。

guiliano / Pixabay

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