京都観光を論文にするには。

2016-06-21

昨日は非常勤講師として働いている学校に行って、ゼミ学生の卒論の指導をした。学生は、その前の日に金閣寺と京都駅を訪問したと述べて、いくつかの写真とパンフレットを見せてくれた。卒業論文にはこの週は特に加筆することはなくて、昨日のディスカッションに基づいて、何を加筆するか考えたいとのことであった。

パンフレットや写真を見ながら色々と話したことをまとめると以下のようになるであろう。

(1)京都駅は京都の表玄関である。ほとんどの外国人観光客がここを経由して京都の各観光地に向かうのである。それゆえに、多言語対応が一番充実しているべきである。観光案内所(information)があるが、もう少し見つけやすく、そしてもう少し広く場所をとるべきであろう。

(2)外国人に人気のある観光地は実は京都駅を同心円にして、一番近い円、二番目に近い円、といくつかの同心円を描くことができる。観光客は一番近い同心円内に行くことが多い。たとえば、二条城、三十三間堂、清水寺、東本願寺、東寺などである。これらはバスでもかなり近い。それから、二番目の同心円は、伏見稲荷、金閣寺、銀閣寺、八坂神社などになるか。これらの地域の多言語対応は駅にもっとも近い同心円内が一番充実している。人気度ー多言語対応度ー京都駅からの距離が相関関係にある。

(3)金閣寺のパンフレットには外国人向けのパンフレットがある。それは二つ折りになっていて、それぞれが二つの言語で書かれている。英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語である。なお、2013年時点の訪日外国人観光客(合計10,363千人)の国別構成は以下のようである。

韓国245万人、台湾221万人、中国131万人、アメリカ80万人、香港75万人、タイが45万人である。これをみると、繁体字を使う台湾と香港の旅行者の方が大陸からの旅行者の方が多い。それゆえに、むしろ繁体字を使う方が一般的になるべきである。しかし、大陸中国の政治的な存在感が大きいので、簡体字を中心に書かれることが多い。

(4)これらの言語種以外では、フランス語のパンフレットがあった。需要がどの程度か。京都に来るフランス人観光客の数を知りたい。

毎月発行される外国人向け京都案内

毎月発行される外国人向け京都案内

夏のアトラクションの紹介

夏のアトラクションの紹介


そんなようなことを話して、ゼミ生はこれらの項目に卒業論文に加筆するそうだ。毎週少しずつ加筆しているのであるから、何とか卒業論文の執筆には間に合うのではないか。

今日は非常勤先の方と話をする機会があった。その方をHさんとしておこう。昨年までこの学校で、私は常勤で働いていたのだ。そのときは、Hさんには大変お世話になった。時々は、このブログを見てくれているという。このブログはいわゆる過疎っているブログであるが、Hさんのような方に助けてもらって、将来は訪問者が毎日10万人を超えるブログになることを目指したい。

さて、Hさんと話したことだが、Hさんは中学生の頃、交換日記をしていたそうである。そして、その相手がどうも未だにその日記を保管しているようである。とても、そのことが今でも気になるそうである。たしかに、中学生の頃に書いた内容は、今の年になってから読み返すと恥ずかしく思うことが多い。Hさんも同様であり、その頃に書いた日記は、焼却処分したいと言っていた。でも、私は、その話を聞いて、かえって読んでみたい気持ちになった。

将来、Hさんが何かのきっかけで有名人になると、交換日記の相手は『週刊文春』に売りつけるかもしれない。Hさん、気をつけて!

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