アルコールとの付き合い方

昨日は忙しい日であった。夕方は家内と買い物に行った。焼酎のコーナーを見ていると、このスーパーには自分が今まで知らなかった焼酎がいくつか置いてあった。面白そうなのは、「海童」という銘柄だ。ワンカップを購入する。その日は休肝日にしようと思っていたのだが、買ってしまった。

海童はアルコールの度数は16度である。常温でそのままで飲むことにした。飲んでみる。うーん、美味いのかどうか微妙な味だ。ワンカップで200円前後の値段だ。焼酎は常温よりも、やはりお湯割りにしたほうがよい。点数を付けると60点ぐらいだ。

海童なる焼酎、はじめてのトライ

度数25度ぐらいの黒霧島か神の河をお湯割りで飲むのが自分の一番の楽しみであった。しかし、このところ、次の日に残ることが多い。朝、かすかに胃痛を感じることがある。

アルコールの付き合い方だが、どうすればいいのか。もう止めるべきなのか。飲みたい、楽しみたい、本音はそうだ。しかし、年齢的に無理になりつつある。

いまから、30年ほど前だが、自分が新米の教員だったとき、S先生は自分をよく可愛がってくれた。人を励ますのが上手で、それで自分は元気づけられたことも再三ある。

S先生は宴会などでも一切アルコールは口にしなかった。その時は、S先生は69歳という年齢であった。健康管理に気を遣っておられて、散歩・小食・野菜中心を心がけていた。その姿を見た自分は、なるほど人間は60代の後半になると、もうアルコールは飲まないものだと理解した。

S先生は80代の半ばまで健康であったのも、その努力のたまものと考えられる。

S先生には息子さんが二人おられていたが、事情があって、幼い頃に別れたままだそうだ。先生はよく息子さん達の話を私にしてくれた。長男の方は、評論家兼翻訳家として活躍されている。S先生は、その本をすべて購入して、熱心に読んで、そのコメントを私に聞かせてくれた。別れても自慢の息子さんであった。

S先生は70歳代になり、息子達に会えないので、非常に寂しがっていた。ただ、長男の方の名前が時々、マスコミや新刊案内で登場するので、それを読むことを楽しみにいていたようだ。

S先生の葬儀には、息子さんらしい方も参列していたので、どなたか親戚の方との間にはコミュニケーションはあったようだ。S先生と息子さんとの長い離別のあとでの再会であった。

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