バスに乗ってしまった。


毎日歩いて職場に行っている。片道1時間なので、往復で合計2時間歩いている。自分にとっては、ウオーキングはとても大切なことで、そのおかげで今まで大病をしたことがないのだと思っている。

しかし、今日は苦しかった。帰るときは、夕方の5時頃で少し暑さも和らいだのだが、疲れてしまった。途中でバスに乗ることにした。帰りのバスは1時間に1,2本しかないのだが、時刻表を見ると、5時48分のバスがあるので、それに乗って帰ることにした。

ちょっと時間があったので、近くのスーパーで夕飯の材料を買う。スーパーの中は冷房が効いてひんやりして涼しい。リンゴ一個、トマト一個、黒霧島を買う。そして、バス停まで行く。待っていると年配の女性がいて、ちょっと話をする。「暑いですね」「バスはもうじきですかね」といったたわいもない話だ。数分遅れでバスが来る。バスの中はガラガラだ。バスの中も冷房が効いていて、生き返ったような気がする。

次のバス停で中国人らしい女性が4,5名ほど乗り込んでくる。この近くの工場で働いているようだ。さて、私のアパートの近くにバス停が見えてきた。そこで降りる。運賃は100円だ。

何とか、アパートにたどり着く。すぐにエアコンのスウィッチを入れる。ちょっと生き返った。

つらつら考えるに、もう歩いて2時間の通勤は無理かなと思った。今までは、人に「2時間毎日通勤で歩いています」と言うと、たいていの人は「すごいですね」と感嘆の声を上げる。自分でも、毎日2時間歩いていることは、自分が若いことの証明でもあるように感じて、ちょっと自慢でもあった。

でも、これだけ暑いと、今度から車で通勤するか。いやいや、安易な道を取ってはいけない。歩くのは自分の健康の源なのだ。苦しくなったら、今日みたいに途中でバスに乗るというのもありだな、と考えたりもする。

秋になると歩くのも楽しみになるのだが、この暑さでは、弱音をはいてしまう。

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