ナメクジをつまみ上げた。

今日は天気がいいので朝は職場まで歩いた。ポカポカして、ちょっと暑いくらいか。歩くと気持がいい。

ふと、みると路上にナメクジみたいな小動物がいる。こんな所にいると車につぶされてしまう。事実、この細道は結構車が通る。メインの道路が渋滞していると、時々はこの道を利用する車があるのだ。ナメクジの命を救いたいと思った。ただ、ヌルヌルしているで、気持が悪いので、何か木の枝を探してそれでつまんで道ばたの草むらに戻そうと考えた。しかし、適当な木の枝が見つからない。

それで、覚悟して、自分の手でそのナメクジをつまみ上げた。ナメクジはビックリしたようだった。急速に身体をすぼめ始めてた。そして、身体から何か黒い物を排出した。それは糞なのか。とにかく身体を丸めて小さくしたので、体内では消化しきれない糞も含めて体外に出したようだ。ナメクジは焦っている。自分は、とにかく、ナメクジに「心配するな、安全な場所に移すのだ。命を救おうとしているのだ」と小さく声かけをして、近くの草むらに持っていき、放した。

それはそれでいいのだが、困ったことは指にナメクジの糞が付いたことだ。さらに、ナメクジのヌルヌルも指についてしまったことだ。何となく、気持が悪いので、近くの草に指でなすりつける。まだ、とれないので、近くの水たまりで指を洗う。それでも落ちない。だが、しばらく歩くと、公民館が見えてきた。外側に水道栓があった。ちょっと失礼、とお借りして、手を洗う。そのヌルヌルはようやく取れた。

「一日一善」という言葉があるが、今日はナメクジの命を救ったのだ。ナメクジの救世主となった自分、今日の話は以上です。

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