激動の時代を生き残ってゆくために


息子が就職活動を一生懸命に行っている。銀行に決まりそうなのだが、親としては銀行は大変な劇務なので、大丈夫かなという心配もある。

昔は、ある会社に就職したら、その会社にしがみつく、その代わりに会社は従業員に一生涯生活できる保証と安全を提供したものだった。いまの時代は、企業も従業員も考えは変わったようだ。

以前、リクルートに勤務する人と話したことがある。リクルートという会社では、一生そこで働く人は稀で、会社自体も従業員に独立を勧める人事方針なのだ。従業員にはスキルを身につけて独立して自分で生きて行くように促している。分社化というか、リクルートグループという大きな枠内で、独立して自分で稼ぐようになって欲しいという考えだ。

geralt / Pixabay

従業員はリクルートで働くことで、様々な営業テクニック、経営感覚、IOTの知識を習得する。そしてその代わりに過酷な仕事にも耐えて行くのだ。いわば、将来の独立を見越しての丁稚奉公である。

リクルートに勤める人からそんな話を聞いたときは、現在の最先端の会社はそんなものか、と感心したというか驚いた。自分が50年ほど前に働いていた頃の会社とかなり変わっているからだ。

いまの若い人は、そんな時代の風潮を読み取っている。自分自身を成長させてくれる会社を求めるようだ。会社に働くことで、サバイバル能力が身につく、どんな経済状況になろうとも、生計を立てられる、そんな風に自らを成長させてくれる職種を望んでいるようだ。

銀行勤務ならば、そのような能力は身につくのか?将来は経営コンサルタントとして働けるか。あるいは、どこかの会社の経理担当として横滑りできるか。などど息子のことが案じられる。


さて、息子の心配をしていたが、自分自身の心配もしなければならない。6月の年金の支給日は6月15日だ。あと、一週間だ。それまで、わが家の家計は何とか持つかな?

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