視覚障害の人の道路横断を助ける。


今日は歩いて職場に行った。しかし、帰りは小雨が降って寒かったので、バスで帰ることにした。幸いにも混んでなくてバスで帰る。さて、アパート近くのバス停で降りる。すると一人視覚障害の女性がゆっくりと降りてきた。そして、横断歩道へと向かう。

実は、この横断歩道がかなり難しい。車が頻繁に通るのだ。車は結構スピードを出す。横断信号もない。私はコンビニに行くときはここを横切らなければならない。酔っ払ったりするとこの横断歩道をわたるのは、かなり危険だ。先般、私がかなり泥酔してコンビニに酒を買いに行こうとした時に、家内から強い力で家に引き戻されたのは、この道路が危ないことが理由であった。

さて、その女性だが、横断歩道を渡ろうとする。私は驚いた。6時過ぎ、かなり暗くなっている。女性は40歳の半ばか、サングラスをかけている。でも、黒ずんだコートを着ている。姿は遠くからは目立たない。これは危ない。

私は「待ってください。今は車が通っています。車が過ぎたら声をかけますから、ちょっと待ってください」と呼びかける。その女性は「ありがとうございます」と言って立ち止まる。しばらくすると、車の流れが途絶えたので、「さあ、渡りましょう」と声を掛けた。女性は動き出す。でも白い杖で確認しながら渡るので結構時間がかかる。今に車が来るのではとヒヤヒヤしたが、なんとか無事に渡り終えた。

その女性は渡ってから小道をまっすぐ進むようなので、「この道は車は全然見えません。気をつけてください。」と声をかける。女性は「ありがとうございます」と礼を言った。

その女性は杖で色々と確認しながら歩いて行った。杖の先が目のような働きをするのだと思う。響の微妙な違いで道の状態を判断するのだろうと思う。小雨だが傘はささないで、外出する。バスにも乗るし、道路も横断する。

視覚障害の人が生きやすいように色々な工夫がされるようになってきた。人々の意識も高まってきた。一人での外出も可能になってきた。でもまだまだ生きていくのは簡単ではない。

さて、今頃はその女性は無事に家について、のんびりとしていることを願うのだ。

 

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