穏やかな日が続く。でも、嵐の気配もする。

穏やかな日が続いている。今日は、快晴で気持がいい。初夏に向かいつつあるが、まだ暑いというほどではない。町では、ちらほら半袖の人も増えてきたが、多くは長袖だ。一年の中で、今の時期が一番いいかもしれない。

ところで、長男が転職を考えているようだ。次男もそんなことを言っていた。長男は仕事が忙しすぎるので、一方、次男は給料が低すぎるので転職したいと言っている。私の周辺で嵐の気配がするのだ。このご時世、暇で高給な職種などはない。

自分の印象として、昔と比べて、人々は忙しくなり、給料も低くなってきたように思える。「サラリーマンは気楽な稼業と来たものだ」と昔、植木等が歌っていたが、いまどきはどこも忙しい。激務だと身体を壊す人も出てくる。医療費なども考えると、高給とはいえ急がしい仕事に就くのは考え物だ。

とにかく、二人の息子の就職がはやく安定してほしい。自分がもしも再度人生をやり直せるならば、安定した公務員などを狙うのだが、最近はその公務員も忙しいらしい。息子たちが就活をしていたときに、公務員はどうかなどと言ったら、鼻で笑われた。

昔ある若者と話をしたことがあった。その人は電電公社に働いていた。ところが電電公社が民営化されてNTTとなったら仕事が激増して大変になった。どこか転職したいと言っていた。郵便局も民営化で忙しくなったと聞く。民営化とは、たしかに効率はあがるかもしれないが、そこで働いている人にとっては、地獄になることだ。

考えてみれば、私ぐらいの世代が一番恵まれていたのかな。未だ高度成長期の名残があった。でも高度成長期が終わったら、民営化、効率化の嵐が吹き荒れて大変なことになった。その傾向はますます強まっていくかもしれない。二人の息子の将来を案ずる次第だ。

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