草刈りの依頼をする。


実家の近くの人から電話がかかってきた。実家の田んぼだが、「草が生えてきているので刈らせてくれ。刈ったら、草刈り代を請求させてくれ」という話だ。

実家から少し離れたところに田んぼ2枚を所有している。昔は人にお願いして、田んぼで米を作ってもらい、秋になると米を一袋か二袋ほど受け取ったものだった。しかし、今はみんな老人になり、田んぼで米つくりをする人もいなくなった。休耕田になっている。

家の近くにあるとは聞いたが、どこにあるかは知らない。いつかは所在地を確認したいと思っているが、来月でも実家に戻った時には、親戚の人にお願いして場所を教えてもらいたい。

ところで、休耕田になったからと言っても、そのままには置けない。草が生えてくると「草刈りをしてくれ」と役場あるいは農業協同組合から通達が来る。「草をそのままにしておくと、近くの作付けをしている田んぼに草の種や昆虫が飛んで迷惑をかけるからだ」と言う。

電話をかけてくれた人にお願いして、草刈りをしてもらうが、費用は年間で3万円ほどかかる。春と秋に草刈りをしてもらっている。

あと、実家の周りの草刈りをしなければならない。これも金がかかるのだ。これは一回で6万円ほどかかある。年に2、3回ほど行う必要がある。そんなわけで、草刈りだけで大変だ。

固定資産税、草刈り代、不在者の町内会費(石川県では、旅マンゾウという、不在の人=旅の人がマンゾウを支払う)があり、色々と経費がかかる。

閉扉を減らすには、自分が完全退職後はここに住めばいいのだ。そして草刈りなどを自分で行えばいいのだ。でも、自分が草刈り機を使えるか不安である。あんな恐ろしい機械を使うぐらいならば、お金を払って人にお願いしたほうがいいとも思うが。

実家は手放したい。経費がかかるので嫌だ。でも、限界集落の家屋など、誰も購入しないだろう。市役所に返納したいのだが、そのような土地家屋の返納制度はない。ただ、コロナ騒ぎでも思ったのだが、今の時代は何が起こるかわからない。田舎に避難場所があることは大切なことだと思うようにもなってきた。やはり無理をしてでも維持していたほうがいいのかもしれない。

などと、毎日、色々と思い迷うのだ。

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