長男がボリビアから戻ってきた。

今日の朝、長男がボリビアから戻ってくるので、関西空港まで迎えにいった。朝10時到着のエアフランスだ。いままでは、京都から関空まで行くときは、大阪の中心を通る高速道路を走っていたが、けっこう混んでいて、しかも支線道路に入るのが難しい。そんなことで中心街から外れる近畿道を使って関空に行くことにした。距離は長くなるが、車の数は少なくて走りやすい。

到着すると長男はすでに一階のベンチで待っていた。飛行機は予定よりも30分ほど早く到着したのだ。長男とは5か月ぶりだが、ヒゲをはやしておっさん風の顔立ちになっていた。元気そうで何よりだ。

ブランチというか昼飯を家族で食べる。そば屋に行く。ボリビアでは日本食は食べることができなかったそうだ。日本料理は高級料理という印象で、値段が高い。長男は、もっぱらボリビアの庶民が食べるものを食べていたそうだ。長男からいろいろとボリビア事情を聞く。それを下に記す。

(1)庶民の食事は、基本的にはライス、チキン、フライドポテト、それにドリンク(ソーダかコーラ)である。これらが若干バリエーションがあるのだが、これが基本3点セットであるそうだ。息子のスマホの写真から転送する。

ライスは日本と異なり、インディカ米でパラパラしている。それをフォークで食べるそうだ。チキンは一羽分の半分か4分の1のサイズを食べるそうだ。写真は8分の1のサイズか。長男はこのサイズぐらいが自分には適量だと言っていた。食事は日本と比べるとバラエティーは少なくて、簡素である。

(2)ボリビアのラミア空港からコロンビアに向かっていたラミア航空2933便が昨年暮れに墜落した。サッカーチームが全滅して日本でも大きく放送された。これはボリビアでは当然大ニュースになって、連日、新聞テレビで大きく報道された。

長男が滞在したのはボリビア第二の都市であるサンタクルーズである。そこの空港から、この飛行機は出発したのだ。この町にはパイロットの学校があって、長男はそこの学生と仲良くなっていた。その学生からの情報だと、パイロットは飛行機の燃料が足りないので死を半ば覚悟して操縦したそうだ。燃料が足りないのだが、上層部(航空会社、政府)からの命令で仕方なしに飛んだそうだ。現在、ラミア航空の社長は逮捕されているそうだ。

なお、この事故はWikipediaでも報道されている。事故の部分に関しては下のように記されている。

最終的にはブラックボックスの解析を待ってからということになるが、管制官との会話記録から現地報道では燃料不足とコミュニケーションミスが原因という見方が強まっている。

当該機RJ85の最長飛行距離は2965kmで、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラからメデジンまでの距離とほぼ同じであり燃料的に余裕はなかった。このため、本来はボリビア・コビハのカピタン・アニバル・アラブ空港か、目的地手前にあるボゴタのエルドラド国際空港で給油を行う予定であったが、コビハは到着時刻が遅すぎたため給油が行えず、ボゴタはパイロット判断で寄港しなかった。コビハ着が遅くなった要因としてサンタ・クルス出発時にフライト・クルーが選手から一度チェック・インした荷物内にあるビデオゲームを取り出したいと頼まれた為、出発が遅れた[

アビアンカ航空の現役パイロットの分析では、パイロットが緊急事態宣言と並びに絶対的な優先権を与える要求をしなかったことを指摘している。要因としてはパイロットの履歴に「緊急事態宣言をした」と書かれてしまうことと、充分な燃料を搭載せずに飛行したのが発覚した場合、パイロットと会社に高額な罰金が科されるからではないかという指摘がある。

息子が聞いた話と異なるが、この事故に関してはいろいろな噂があって、長男はそのうちの一つを聞いたのではと思う。

(3)時間の感覚がかなり日本と異なる。3時に会おうと約束すると4時頃に会うことになる。あるいは、3時に家を出ることが多いそうだ。

(4)食堂で係の人を呼ぶときは、「アミーゴ」と呼ぶそうだ。アミーゴとは友人の意味だ。

(5)道路事情は悪い。雨が降るとバスも自動車も止まってしまう。交通信号は誰も守らない。

(6)バスはどこでも止まって乗客をひろう。降りたいときは、乗客は「パラー」とか叫んでおろしてもらう。バスの時刻表などはない。あっても意味がないそうだ。

(7)日本と比べるとかなり貧しいそうだ。長男はボリビアについた当初は水道やトイレ事情にイライラしたが、最終的には何とか慣れた。


などと長男からいろいろと教えてもらった。とにかく、長男が無事に帰ってきてよかった。スペイン語も上達して日常生活は困らないと言っていた。4月からの就職だが、この経験を生かして頑張って欲しい。

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