今、
目が覚めた。先ほどまで、夢を見ていたのだ。強く印象に残った夢なので、このように夜中にノコノコ起き出してパソコンを開いて、忘れないように書き留めている。
自分は56歳だ。そう今よりも10歳ほど若い。父がまだ生きていた。父が、親戚が私の三男(つまり父にとっては孫)を返してくれないと怒っている。そして、そのことで腹をたてて酒量が増えてしまったと憤慨していた。
私はまだ家族に言っていなかったが、その時に働いていた職を辞めて、求職中であった。家族に言えず、新しい職場が見つかってから話すつもりでいた。
また、その時に住んでいた家は立派な家であったが、これは親戚の家であり、返さなくてはいけない。「出て行け」という追い出しが始まっていないので、自分たちはちゃっかり、この豪邸に住んでいた。親戚は家を返せば、預かっている三男を返すという条件のようだ。
そんな内容の夢だった。自分で分析をしてみる。自分には三男がいたのだ。実は長男と次男が最近相次いで、巣立ってしまい。家内と自分は正直言って寂しい。何か人生のハリがなくなった感じだ。でも、自分たちに、もしも、三男がいたら、子育てをまだまだ楽しめたのだ。そんな気持ちが現れたのだと思う。
夢の中では、父がまだ生きていた。父の死は急であった。であるから自分はまだまだ父の死を受け入れられない部分がある。自分はよく父と母がまだ生きている夢を見る。病気か何かで衰弱した姿であるが、それでも、まだ生きている、とホッとすることがある。しかし、目が覚めて、両親ともいないと実感して、寂寥感に襲われることがある。
職を変える自分。自分は今まで職は5回ほど変えた。毎回、ぎりぎり、セーフで次の職に潜りこんだという感じだ。義経の八艘飛びだ。艘が少しでもずれていたら、自分は溺れていたという気がする。毎回そんな感じで奇跡的に助かってきた。それは逆に言えば、毎回、強い危機意識を感じてきたのである。
今回の夢の自分は、次の仕事が見つからずに、困っていた。次の仕事が見つかる前に、どうして自分は辞めてしまったのか、と強く自分を責めていた。自分の愚かしさが嫌になっていた。そして目が覚めて、自分にはまだ職があるのだと気付いてホッとしたのであった。
自分は失職する夢はよく見る。不祥事に巻き込まれたり、パワハラで辞職に追い込まれたりで、家族を明日からどうやって養っていくのだ、という絶望感を抱くのだ。すると、目が覚めて、ホッとすることがよくある。これは自分がよく見る夢のパターンである。
むかし、豪邸とまではいかないが立派な家に住んでいた。とある事情でその家を出たのだが、何時かは立派な家に住みたいと願っていた。現状は、今は岐阜県の安アパートに住んでいる。こんなはずではなかった。もっときちんとした家に住むはずだったのだという意識は常に持っていた。
そんなことで、まとめると、三男がいたら、良かったのにという気持ち、父がまだ生きていてくれればという気持ち、失職の恐れ、この安アパートではなくて立派な一軒家に住みたいという願い、これらの感情が自分の中にはあったのだ。でも、普段の時は意識の中では押さえつけている。
しかし、夢の中では、それらの願いや恐れが現れて、自由に動き回る。昼の世界では隠れていた魑魅魍魎どもが夜の世界を自由に闊歩する、そんな感じだ。
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