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金曜日に大学院の今年度の授業が終わった。二人の学生は熱心に勉強してくれたおかげで、こちらも勉強になった。二人の学生の次のステップへの飛躍を期待したい。
ところで、一人のが学生はパン屋さんでアルバイトをしている。その関係で時々パン屋で余ったパンを持ってきてくれる。金曜日は昼飯は学食で食べようかと思っていたが、そっそく、このパンを昼飯代わりに頂戴する。美味しい。ありがたい。お金の節約にもなった。食べたパンの中で塩パンがあったので、ちょっと塩パンのことを述べてみたい。
フィリピンでは、パンデサルというパンを売っている。これはPan de Sal であり、pan は「パン」のこと、de は英語で言えば of である。Sal はsalt 「塩」である。つまり「塩パン」だ。フィリピンはスペインの植民地だったので、食べ物もこのようにスペイン語が使われる例が多い。
日本で売っている塩パンはパンデサルと関係があるのかどうかと長らく疑問に思っていた。味は似ているようでもあるし、同じようにも感じることがある。でも、フィリピンで食べたパンデサルはより淡白な味であり、あんまり塩分は感じなかったかな。
日本で食べる塩パンはもう少し油ぽくて、甘い感じがする。やはり関係ないのかな、とも思う。ここで、Wikipedia やネットで調べてゆくと、次のようだ。
パンデサルは、アメリカ統治時代にアメリカから廉価で小麦が輸入できるようになった。それをきっかけにフィリピンでは、朝食の定番になった。現代では、地元で採れる小麦粉を使っているので、味は昔と比べるとやや落ちるようだ。でも、廉価なので、フィリピンの家庭では大いに広まっている。
一方の塩パンは、オーストリアのザルツシュタンゲンというパンが起源のようだ。ザルツ(Salz ドイツ語で塩)でシュタンゲ(Stange ドイツ語で棒)であり、薄く伸ばしたパン生地をくるくると巻いて棒状に成形して、塩をまぶして出来上がったパンである。愛媛県から近年広まっていったとある。
こうしてみると、塩パンとパンデサルはまったく異なるようだ。自分が同じ味だと感じたのは、味の錯覚か。どうもそのようだ。
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