○
昨日は、正月だ。昼飯の時に、お餅を食べた。家族揃ってお餅を食べたのだ。
実は、家族が私のことを気遣ってくれた。私は早食いの傾向がある。正月は高齢者がよくお餅を喉に詰まらせて窒息する事件が続発する。それで、家内は小まめにお餅を切って、そして私に「ゆっくりと噛んで食べるように」と注意をする。息子たちも、「ゆっくりと飲み込まないように」と警告する。普段は早食いの私も流石に慎重にゆっくりと噛みながらお餅を食べ終えた。
そんなことで、私は無事にお餅を食べるという儀式を終えた。正月早々の偉業を成し遂げたと言うか、2019年早々から、順調な滑り出しというべきだろう。
オンラインの新聞(http://news.livedoor.com/article/detail/15819634/)を読んでいたら、次のような記事があった。
東京都内で1日午前0時から午後9時までに、もちをのどに詰まらせる事故で27~98歳の男女11人が救急搬送され、うち1人が死亡した。
東京消防庁が1日、発表した。
同庁によると1日午前10時10分ごろ、昭島市に住む80代の男性が、自宅でお雑煮のもちをのどに詰まらせて心肺停止の状態になり、
その後に死亡が確認された。50~90代の男女計5人も重篤になっているという。同庁は窒息事故を防ぐポイントとして、もちを小さく切ることや、ゆっくりとかんでからのみ込むことなどを挙げ、注意を呼びかけている。
東京だけで、11名が救急車で運ばれたのだ。気をつけなければらないことだ。そんなことを考えていたら、高齢者福祉施設へお餅と配ったというニュースがあった。https://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/f_toshiken/article/475233/
これは非常に危険な企画と言えないだろうか。
朝倉市宮野で「スナック鶴」を経営する長永(ながえ)早苗さん(71)が23日、住民や常連客らと一緒にチャリティー餅つきを行った。餅は毎年、近くの高齢者福祉施設へプレゼントして喜ばれており、約20年続く。九州豪雨でスナックが床上浸水したことなどから昨年は中止したが、今年は再び大勢が集まり、にぎやかな年の瀬の餅つきとなった。
スナックを38年経営する長永さん。餅つきは堤芳茂さん(89)ら常連客と「福祉施設へ贈ってみよう」と話が一致したことがきっかけで始まった。長永さんの友人らも集まり、餅つきはいつしか恒例となった。
ところが、昨夏の九州豪雨で、スナック横を流れる新立川が氾濫。店舗内を濁流が流れ、電気製品やボイラーが壊れるなど被災。昨年は店を長く休み、餅つきも中止となった。復旧工事によって川幅が広がるため、店は今後、隣地に移転する予定になっている。
ただ、「みんな毎年の楽しみ」(堤さん)の餅つきだけに、今年は山口県下関市からの参加者も含め約40人が続々と集まり、再開となった。長永さんがもち米約100キロを用意。蒸して、スナックのある一軒家の敷地で朝からきねを振るい、できた千個超の丸餅のうち約600個を福祉施設に持参した。長永さんは「多くの方の協力があって続いた餅つき。今後も続けたい」と周囲に感謝した。
さて、「お年寄り」「お餅」という二つの語を見ると、大丈夫かなと心配するのは私だけではあるまい。歯が欠けたお年寄りはお餅を噛み切ることができなくて、そのまま飲み込んでしまうのだろうと推測する。私の歯はまだほとんどが残っている。この歯が残っている限りは、正月のお餅など恐れるものではない。
コメントを残す