イオンへ行くことの意味は何か。

昨日は土曜日だ。特に予定はなかった。この狭いアパートに家内と二人でいると互いにイライラするので一緒に何処かにゆくことにしている。その場合は、金がかからない場所として、ショッピングモールへと行く。しかし、昨日は珍しくどこにも行かなかった。雨も降っていたので。

休日の時間の潰し方として、お寺や公園に行くのもありだが、近場の観光地は大体訪問してしまい、もう新たに訪問するところはない。ショッピングモールしかない。

我ら老夫婦が訪れるモールは、岐阜イオン（マーサ２１）、木曽川イオン、モレラ、関イオン（マーボ）、各務原イオン、テラスパーク、大垣イオン、岐阜高島屋のどれかである。

京都にいた時はもう少し選択の幅が広かった。洛南イオン、桂川イオン、ダイヤモンドハナ、草津イオン、アルプラザ亀岡、奈良イオン、河原町高島屋、久御山イオン、高槻イオン、茨木イオンのどれかである。京都駅前のイオンは滅多に行かなかった。

岐阜の方がモールに行きやすい。車が混んでいないのだ。運転が楽だ。そして、周りの景色も慰めとなることが多い。もうじき、桜が満開と咲き始めるようだ。一方、京都のイオンはほとんどが駐車料金を取る。買い物をすれば、無料になるのだが、そのために必ず買い物をする必要があった。岐阜はほとんどが駐車場が無料である。

しかしながら、日本にはイオンが多いなと感じる。アルプラザが唯一対抗しているのか。ユニー（ピアーゴ）では勝負にならない。昔栄えたダイエーは今は何処か。

百貨店業界、スーパー業界の栄枯衰退を見るにつれて、時代は変わっていくものだと感じ入る。

このブログは頻繁にイオンに行ってきた話をするが、自分の本音はそんなにイオンに行きたいわけではない。しかし、他に行くところがないのである。会う人がいない。引越しを繰り返してきたので、知人や友人も少ない。親戚の多くは他界した。

家内とは毎日顔を突き合わせていて、二人の息子たちとは時々連絡をしあう。それ以外の付き合いは徐々に薄れてきた。特に65歳で前の職場を定年退職してから、仕事関係の付き合いが激減した。

まあ、体力が衰えてきた自分には付き合いが激減するのも止むを得ない。東京の学会に参加するのは大変な労苦を伴うようになってきた。若い頃は難なく東京まで行けたが、この歳では、往復してくるとエネルギーが根こそぎ持って行かれた気がする。帰ってきて、へばってしまい、ただソファで横になっているだけだ。

若い頃は知的好奇心があって本屋に行くのが楽しみだった。今は、老眼が進んで本を読むのが辛い。本は実はたくさん買い込んであり、実家と自宅にたくさん保管してある。外国語の本が多いので、読み切るのに100年以上かかるだろう。もう本を買う必要はない。

昔、付き合ったことのある女性のことをふと思い出す。多分生きているだろうが、かなりの年齢になったろう。人生が終わる前に、一度ぐらいは会って積もる話をしてみたい気もするが、そんな話をしても仕方がない気もする。

昔、訪問したことのあるパリには行ってみたい気もする。英語を一切使わないで、フランス語で全てやりとりしたい気もするが、今更、フランス語会話など勉強できるはずもない。それにしても、若い頃行ったパリの街や近隣のお城はとても素晴らしかったな。でも、今は治安も乱れて観光には向かない場所になったとも聞く。

などと、色々と考える。さて、さて、今日はイオンに行くのだ。マーサ21だ。日曜日なので人は多いだろうな。

でも、何で人は群れたがるのか。人混みに集まりたがるのか。自分は荒野を一人で歩くのが好きなのだが。とぼとぼと歩くのが好きなのだ。