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昨日はひどい雨だった。歩いて職場に行くのは諦めて、自動車で職場に行ったのだ。このところ晴れの日が続いていたのに、雨なのでちょっと意外であった。
さて、今日の朝は晴れだ。と言うか曇りでやや風が強い。でも、気持ちがいいので、歩き始める。職場まで1時間ほどだ。自分の年齢で朝1時間歩くのは、運動過多かもしれない。帰りも1時間歩くのだ。帰りは時々へばって近くの公園のベンチに座って15分ほど休憩を取ることがある。
長い時間歩くと膝の軟骨を痛めると聞いたので、無理をしないスピードで歩く。靴も値段をかけて言い靴を買いたい。
職場までの道はまっすぐな道が多い。一直線の道なのだ。でも、自分の人生の道は曲がりくねって、迷ってばかりだった。結局は自分自身に自信がないからだったろう。
今までは迷ってばかりだったが、でも、こんな年齢になったのだから、あとは一直線に進んでゆきたい。そんなことを考えながら、テクテクと歩む。ところどころミミズが死んでいる。雨で、地上に出てきたが、あいにくコンクリート上に来てしまい、雨が上がってからは土中に戻れなくなってしまったのだ。乾燥してカラカラになったミミズの姿を見ていると心が痛む。
また、もう小さなカエルが車に轢かれてぺたんこになっている。夢と希望に満ちて、田んぼの泥から外界に飛び出したとたん、車に轢かれたのだ。小さなカエルの短い生涯。
これらの小動物を見ていると私の分身のような気がしてきた。私は今までは運良く、カラカラに干からびたり、轢かれてペタンコになることからは免れてきたが、これからは分からない。
一直線の道の究極的な到着点は、結局は「死」ではないかと考えたりした。
それを見上げると飛行機が飛んでいる。軍用機ではないようだ。名古屋空港に向かう飛行機か。でも、こんなルートを通るのか?
今は少なくとも生きている。心臓も正常だ。歩くことができる。目も耳もまだ大丈夫だ。排便も排尿もまったく問題ない。歯もほとんどそろっている。そうなので、この瞬間を感謝して味わうのだ。
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