美濃和紙の里会館へ行く


数日前から次男がこのアパートに滞在している。火曜日に大阪に帰る予定である。せっかく、次男が岐阜に来たのであるから、どこか観光地を案内したいと思って、金華山の織田信長の城、岐阜城を案内しようと計画した。

しかし、昨日は日曜日のため、駐車場がどこでも一杯である。いろいろ回ったが、どこにも車を停めるところがない。それで、急遽、予定を変更して、美濃市にある美濃和紙の里会館を訪問することにした。

山を越えて美濃市を車は疾走する。田園地帯ののどかな情景だ。しばらくすると、美濃和紙の里会館が見えてきた。そこの駐車場に駐車する。訪問者の数は少ない。日曜日でこれぐらいの訪問者数だと、平日は、まばらかもしれない。

美濃和紙の里会館

中に入る。入場料は大人1人500円である。まず奥にある「第31回 全国和紙画展」の入選作品が掲示してある部屋の中へ行く。大賞、金賞、銀賞、佳作と並んでいた。かなり興味深い作品が多くて、家族達も喜んで見ていた。ただ、撮影禁止である。本当は、たくさん撮影して紹介して、このブログ訪問者の方にも作品を味わってもらいたかったのだが、残念ながら撮影禁止だ。

二階に上る。ここでは和紙の作り方、製造工程が模型で説明してあった。興味深い。しかし、ここも撮影禁止だ。製造工程まで撮影禁止にするとは理由は何か。他者が真似をして、和紙を作り始めるのを避けるためか。この美濃和紙はブランドが確立しているので、美濃和紙の売り上げを維持するためにも、製造方法は秘密にしておきたいということのようだ。

このあたりは昔は楮(こうぞ)という原木がたくさんあった。それを利用して、すいたり、水洗いしたり、干したり、と人間の手がかなり入っている。値段が割高なのも理由が分かる。ただ、和紙は西洋の洋紙と比べると保存能力が優れていて、何百年後も色あせないそうだ。

そんな解説を読みながら、地下の和紙の製品売り場に行く。ここも、撮影禁止である。アイデアを盗まれないようにとの用心のためのようだ。和紙でできた靴下、バッグ、サンダル、皿などを売っていた。和紙でできた靴下を洗濯機に入れたらどうなるのか。バッグだが、雨の日はどうなるのか。不思議な気がしたが、防水機能はついているのかな。

その横は、子どもたち向けの和紙の製造を実演教室だ。ここで、指導者に教えてもらいながら、和紙を作るのだ。この日は誰もいない。でも、自分で和紙でできた葉書や便箋を製造するとおもしろいなか、と思った。

子どもたちが和紙の製造を実習できるのだ。

ところで、その横に公衆電話が置いてあった。次男は、これはどうやって使うのかと質問をしてくる。受話器を取って、ダイヤルを回して掛けるのだと教えると、興味深そうに眺めていた。次男の年齢では、公衆電話と使ったことがない。すべて、スマホだし、自宅では、プッシュボタンの固定電話だったので、ダイヤルを回す電話機は知らないようだ。そんな時代か。昭和は遠くなりにけり。

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