次男に5月分の生活費を渡す準備をしている。


次男に毎月15日に生活費を振り込むことになっている。9万円の用意をしなければならない。先週、次男に会ったときに「バイトをしているか」と聞いたら、「今さがしている最中だ」との答えだ。

あんまり熱心に探していないようだ。どうやら9万円でやりくりができているようだ。家賃が4万円の単身者用の住まい、狭いながらも一人で自由にのびのびと暮らしているようで、楽しい毎日のようだ。

次男は自由を満喫しているようだが、大変なのはこちらだ。さて、こちらは貯金とか、収入のことを考えて計算する。どれくらいお金を捻出できるかだ。(次男が給料の高いバイト先でも見つけて、毎月の仕送りを減らすことができればいいのだが)

次男に関して、生活費以外に授業料を払うのだ。次男は国立大学なので、半年ごとに267,900円を払う。月あたり、44,650円の割合だ。つまり、月当たりの計算ならば、90,000円を加えて、合計134,650円を用意する必要があるのだ。

私のようなこんな老人が、毎月134,650円の心配をしなければならないなんて、世の中はなんと無情なのだ、と溜息がでる。でも、次男はあと2年で卒業だ。そしたら、この労苦から解放される。

嘱託として働いている勤務先からの毎月の給料は家内に渡す。私の仕事は次男の教育費の心配だ。年金から捻出するのだ。ところが、年金は二ヶ月に一回の支給だ。偶数月に支給なのである。そのために、奇数月は苦しい。今月5月は苦しい。

今は、6月15日の年金の支給日を本当に首を長くして待っている。この年金も昨年に関しては、思い出すと腹立たしい。退職しても、すぐには年金は満額支給にならないのだ。そのために、昨年の4月、6月は、非常に少ない年金しかもらえなかった。つまり、その前の年に収入があると、それに応じて、減額されるのだ。

去年は貯金が急速に減った年であった。まず、地方税を一括して払わなければならなかった。長男が留学をしてしまった。引っ越しをした。それも、長男、次男、我々と3組の引っ越しである。子どもたちのアパートの敷金や業者への手数料も大変だった。子どもたちに必要な家具を買ったりした。

哀れな老夫婦の手元に残ったのは、わずかな貯金だけだ。財布が軽くなれば、気持ちは重くなる。ただ、来月からは、何とか収支のバランスがとれるのではと思う。何回もお金の計算をしたのだが、切り詰めれば何とか持ちそうだ。

ただ、家族の誰かが病気をすれば、万事休すだと思う。どうか誰も病気にならないで欲しいと思う。自分が、最近は酒をあまり飲まないで、ノンアルコールビールばかり飲んでいるのは、健康を意識している面もある。

ただ、正直言って、自分の肉体は疲れやすくなった。職場から夕方かえってくると、もう何もする気がおこらない。ただ、横になっているだけだ。夕食は取るが、それから一仕事などは無理だなと思う。

昔は、夕食後も本を読んだり、パソコンに向かって、レポートを書いたりと元気だったが、今は静かに横になっているだけだ。そして、老後破産にならないようにと祈るだけだ。

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