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このところ、面白い時代小説を読んで、それにはまっている。時代小説はあまり自分は読んだことはなかった。それが『丹下左膳』という小説を読んだら、あまりに面白くてやめられなくなってしまった。夢中で数日で読み終わった。片目で片腕の浪人が暴れ回るという話しだ。
自分が関心を持ったとは、名剣の話しが出てきた箇所だ。乾雲丸(けんうん)・坤竜丸(こんりゅう)という二つの名刀を巡って話しが展開する。この両刀が同じ場所にあれば平穏無事なのだが、乾雲丸と坤竜丸の居場所が異なると、刀は互いに相手を想って「凶の札をめくったも同然で、たちまちそこに何人かの血を見、波瀾万丈、恐ろしい渦を巻き起こさずにはおかないというのだ」そうだ。
ストーリーは血なまぐさい話しだ。内容は皆さんがご自身で読んでもらうとして、自分はさて、剣というものに関心を持ってしまった。自分のアパートで、箒を手にして、剣の受け方や振り方を少々研究してみた。自分が丹下左膳になったつもりで、左から相手が打ち込んできたら、この様にして受けて、そして返り討ちをするのだ、と考えたりした。
ところで、乾雲丸(けんうん)・坤竜丸(こんりゅう)の二刀は、関の孫六の作品だそうだ。関の孫六とは、室町後期に美濃国で活動した刀工である。名刀といわれる作品を残した。
自分は今、岐阜県に住んでいるが、関市までは近い。土曜日に関市を訪問する予定だ。そして、いろいろと刀について調べてみたい。それには、関鍛冶伝承館(せきかじでんしょうかん)という建物を訪問することがよさそうだ。そこのホームページには、次のように記してある(http://www.kankou-gifu.jp/spot/1179/)。
700年に及ぶ関鍛冶の技を今に伝える施設で、日本刀ができるまでをさまざまに資料展示。
日本刀鍛錬場や技能師実演場も併設し、刃物まつりなどで一般公開しています。
1階刀剣展示室では、関を代表する刀剣の数々を実物展示。また、映像により古来より関に伝わる匠の技を紹介しているほか、関鍛冶誕生の歴史や刀装具など、貴重な資料を展示しています。
2階、刃物展示室では、近代刃物産業の歩みと刃物製品を展示しているほか、現代ナイフ作家ののナイフ作品展示や、関に関するパソコンクイズが楽しめます。
名刀がいろいろと展示してあるそうだ。刃物の街、関市は伝統的に有名である。今では、ドイツのゾーリンゲンよりも品質が高いのではないか。
土曜日は関市に行って探検をするつもりである。その報告も後日行う。自分は買い物をしたい。草刈りの鎌を買おうと考えている。自宅も実家も草が生えて大変である。鎌を買おう。まあ、買わないまでも、目を肥やして、いい鎌とはどのような鎌であるか、知識を得たいのだ。
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