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今、自分はいくらぐらい借金があるのか。よくよく考えてみると気が滅入ってしまう。
自分の借金は三種類ある。一つは車のローンだ。昨年末に新車を買ってしまった。車種はアクアだ。本当は現金で買えるくらいの力があれば格好いいのだが、ほとんどがローンである。でも、この車は燃費がいいのだ。ガソリン代がほとんどかからなくなった。であるから、長い目で見れば中古車を買うよりも節約になったかもしれない。
二つ目はある金融機関からの教育資金だ。そこから子供の教育資金としてお金を借りていて、その返済が4月から始まるのだ。12ヶ月返済という計画なので苦しい。これは24ヶ月返済という形だったら良かったかもしれない。とにかく、この教育資金のおかげで子供の授業料を払うことができたので感謝だ。
次男の授業料には本当に悩まされた。国立大学だったので年間で52万円と比較的安く済んだが、それでも定年退職した自分としては苦しかった。さらに毎月の仕送りがあって、加えて、次男は臨時の出費を請求してくる。自動車学校の授業料、クラブの合宿のお金、インターネットの設置費用、引っ越し代、などである。次男から足りなくて困っている、と泣きつかれるとやはり送金せざるを得ない。でも、それはこの3月で終了した。
次男は働き始めて、先日給料をもらったそうだ。次男の毎月の出費をあれこれ想像する。寮に入っているが、寮費は電気・水道・ガス込みで月5千円だそうだ。寮では朝飯(200円)と夕飯(500円)を提供してくれるので、その費用として1万5千円ほどかかるようだ。でも、それ以外は昼の弁当代と土日の食事代がかかるが、そんな大金ではない。それ以外は全部自分で使えるのだ。であるから、かなり毎月、お金が余るはずだ。
三番目の借金だが、私は親戚からお金を借りていた。それもそろそろ返さねばならない。今度、親戚宅を訪問して返済計画を話しあう必要がある。
自分のこの落ちぶれようは情けない。つい何年か前は貯金もそこそこあって、のんびりしていたが、自宅の改修から始まり、思わぬ出費が続き、あれよあれよと思うまもなく借金生活に落ち込んでしまった。
でも、この1、2年を頑張れば借金の返済も済み、それからは貯金もできそうだ。健康であることが前提条件だが。
とにかく最悪の事態は避けられたと思う。これまでの自分の目標は子供二人の学費を出すことであった。親の経済的な理由で退学せざるを得なくなった学生をこれまでたくさん見てきた。中には四年生になって、学費もあと1年間分というところで、金策尽きて退学した学生もいた。その学生は退学したので就職の内定先を辞退せざるを得なかった。
そんな事態だけは避けたいと必死で頑張ってきたのだ。まだ借金はあるのだが、本心は気楽な面もある。車のローンが払えなくなればローン会社が車を持っていくであろう。金融機関に返済できなくなれば、自宅と実家を差し押さえるかもしれない。両方ともボロ家なので構わない。
でも、親戚からの借金はやはり返したい。お世話になりっぱなしで、まあ、これは毎月定額を返す方法で行いたい。
自分が夢見ていた老後の満ち足りた生活、海外旅行したり、毎月国内の温泉地巡りをする、などは夢の夢だ。できることは土日に近くのイオンに行ってミスタードーナツでコーヒーを飲むことぐらいか。
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