10万円の定額給付金はまだ振り込まれていない。


私の住んでいる市では、毎週、火曜日と金曜日に定額給付金を振り込んでいる。申し込みがあった順に振り込んでいる、と市のホームページには書いてある。私はオンライン申請の受け付けを始めた日、つまり5月8日に申し込みをしたのだ。しかし、三週間たつのだが、まだ振り込まれていない。

郵送で申し込んだほうが早かったという噂もある。市では担当者の数が少なくて、オンライン申請の申し込みをチェックするのは時間がかかるそうだ。郵送だと、書類だけのチェックで簡単に済むとの話だ。噂程度で、本当かどうかは分からないが。

昔は10万円程度で、こんなにガツガツすることはなかった。「10万円程度では、いつでもいいや」と笑い飛ばすだけの余裕はあった。しかし、今では、目の色を変えて、「10万円、10万円」と口走るのだ。

振り返ると、人生で一番楽しかったのは、京都に住んでいた頃か。週末には、必ず、家族で、近くのお好み焼き屋にゆき、食事を楽しんだものだった。特に、2軒のお好み焼き屋は良かった。1つのお好み屋では、焼酎「神の河」が美味しかった。2杯ぐらいをゆっくりと飲みながら、息子たちの将来の希望などを聞くのは楽しかった。そこでは、冬は牡蠣のバター焼きなどが美味しかった。

もう1つのお好み焼き屋は、焼酎「黒霧島」が美味しかった。そこは、60歳ぐらいの女性が経営していた。若い頃は華やかだった雰囲気がある人だ。その人は声が割れているので、かなりのヘビースモーカーのようだ。この店では、黒霧島のお湯割が美味しかった。お湯の温度とその分量が絶妙で、自宅で黒霧島のお湯わりを作ろうとしても、なかなか、あの美味しさは再現できない。自宅では電子レンジでお湯割りを作るので、それだと限界があるのか。やはりお湯を沸かして、適度の温度でお湯わりを作る。それには、お店独特の秘訣があるようだ。その店では、おでんが美味しかった。大根はよく煮えていて、舌に乗せるととろけるようだ。

自分は引越しをしたのだが、本当は岐阜に来ないで、京都にいて、時々、あのお好み屋に今も通っていれば楽しかったかな、と夢想することもある。

岐阜の一番残念なことは、お好み焼きの店が近くにないことだ。京都の時は、歩ける距離に、飲み屋がたくさんあったが、岐阜のここでは、周りは田んぼだらけだ。自分は自然愛好家なので、田んぼだらけなのは悪くはないのだが、やはり時々は寂しくなる。

などと、話が飛んでしまったが、とにかく、明日は定額給付金が振り込まれていることを切に願うのだ。

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