美濃の和紙


関市で刃物の調査をした後、今度は美濃市に向かう。和紙について調べてみたいと思った。

まず、美濃和紙あかりアート館にゆく。今井家の訪問を加えて、二館訪問の入場券(300円)を買う。美濃和紙あかりアート館では、和紙を使った芸術作品が展示されていた。単に古い和紙と簡単に片付けるべきではない。芸術作品として、現代でも使われる意義があることが分かった。

和紙で作られた作品

次は旧今井家住宅を訪問する。これは、大きな和紙問屋だったのだ。帳場があって、その奥に座敷が続く。祖父や祖母のいた頃の実家を思い出して懐かしい。中庭がある。そこに水琴窟がある。中央の石に水をかけると琴のような鈴のような音が聞こえる。この音は、環境庁が選んだ日本の音風景100選」に選ばれているとのこと、なるほど、風雅な音だ。風鈴みたいな音かな。

今井家

中央の黒い石に水をかける。鈴のような音色だ。水琴窟である。

自分は最近、『銭形平次捕物控』をよく読んでいる。犯罪の場面は、たいていは商屋の中だ。ある程度の広さがあり、庭も広くて、蔵も大きい。自分は今井家の中を見ながら、平次になった気持ちで、奥座敷や中庭などを見た。銭形平次捕物控の世界は舞台はかなり大きな商屋を想定しているようだ。犯人はたいていは身内だ。美濃市で一番大きな紙問屋であった今井家でもこの程度の広さだとすると、もしも犯罪が起こったとすれば、内部の犯罪ならば、直ぐに下手人は分かってしまう。銭形平次の世界はやはりあり得ない非現実の世界なのだ。

さて、今井家のあたりは「うだつのあがる街並み」と呼ばれている。江戸時代の古い街並みが残っていて、各家の屋根には「うだつ」が上がっているので、うだつのあがる街並みだ。

今井家の入り口

屋根の中央にあるのが「うだつ」である。

うだつが上がる街並み

次は、美濃和紙の里会館へゆく。ここは本格的な資料館だ。入場は500円だ。関心を持ったのは、コウゾの収穫から、和紙に始まる一連の製造過程の説明だ。しかし、その肝心の部分が写真撮影禁止なのだ。仕方ないので、製造過程を目にしっかりと焼き付けておく。

美濃和紙の里会館入り口

ウエディングドレスも和紙で。

内部

実演をする場所

大急ぎで関市と美濃市を見て歩いた。私のカメラはフラッシュが出てこない。そのために、館内の薄暗いところの撮影は暗く写っている。次回のためにも、カメラを調整したいのだ。しかし、このカメラのマニュアルをなくした。正確に言うと、息子が海外旅行に行くときに、カメラとマニュアルを貸したら、息子がマニュアルをなくしたのだ。そのために、カメラの使い方でよく分からない点がある。

2 Comments

神戸のT.I

マニュアル関係はネットで検索したら、大概のものはゲットできますよ。私も色々な機器のマニュアルは、どこにしまったか忘れるので、必要な時に検索してマニュアルを閲覧しております(笑)

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nomad

I 君へ  実は、そのことでマニュアルを調べてみました。私のカメラは7,8年ほど前に買ったもので、もうマニュアルはないですね。一番型式が近いようなものマニュアルでも、カメラの操作法はかなり変わっています。まあ、最近はカメラも安くなっていますから、一万円ぐらいのカメラを買えば、それで十分かなと思っています。新しいカメラの買い時かもしれません。

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