酒で人生を失敗した人の記事


今日の朝日新聞 オンライン(11月30日)の記事に酒を飲んで退職せざるを得なくなった人の話が載っていた。その人は教育者であるが、修学旅行で泥酔して女湯に入って放尿したという話だ。

私立市原中央高校の男性副校長(61)が、修学旅行の引率で訪れた京都市左京区の旅館で泥酔して女湯に侵入し、放尿していたことが30日、同校への取材で分かった。副校長は辞表を提出した。経営する学校法人は処分を検討している。

 同校の説明では、副校長は今月23日午後6時ごろ、旅館で同僚の教員ら約10人と食事中にビールで乾杯し、自ら注文したハーフボトルのワイン2本や日本酒の4合びん1本の大半を飲んだ。自室で仮眠後の午後9時45分ごろ、泥酔した状態で隣の女湯に侵入し、洗い場で放尿した。生徒の入浴時間は9時半に終わっていたが、脱衣所では部屋着姿の女子3人が片付けをしていたという。

 修学旅行には3泊4日の旅程で2年生約250人が参加し、副校長が引率の責任者だった。この日が最後の夜で、同僚の労をねぎらおうと、副校長が自ら酒を注文したという。副校長は学校の調査に「泥酔していたため記憶が全くなく、のぞくつもりは一切なかった」と話したという。

 真板竜太郎校長は「生徒が楽しみにしていた修学旅行でこのようなことになり申し訳ない。学校全体の問題としてとらえて、深く反省している。再発防止に向け、職員の意識を改善していきたい」とコメントした。(中沢絢乃、松島研人)

出典:https://www.asahi.com/articles/ASLCY5CT7LCYUDCB00V.html

この話だが、同じく教育機関に勤める自分として身につまされる思いがする。男性は辞表を提出しているというが、依願退職(諭旨免職)ならば退職金は支払われる。しかし、懲戒免職ならば退職金は払われない。

この副校長はいくらぐらい退職金が出る予定であったのか推察する。私立の学校であるので、2000~3000万円ぐらいではないか。昔、ある県立高校の校長先生と話をしたことがあった。その方は定年退職となり、3500万円ほどの退職金が出ると喜んでいた。校長となり、さらに永年勤続の表彰を受けたので、等級が上がり、それが退職金に反映されるので、かなりの退職金となったのである。

その当時は、バブルの頃か、銀行の定期貯金の利子は5%ぐらいだったか。その校長先生は、銀行に寝かしておけば、毎月15万ぐらいは自動的に増えるわけだ。そんな話をしてくれた。

さて、この新聞記事の副校長だが、景気のいい時代ほどは退職金がもらえないだろう。いくらぐらいか、私立だし、でも2000万〜3000万ぐらいだろうと思う。

これから学校の理事会で処分が決まるのだ。酒を飲んだ上で、副校長としてあるまじき醜態を晒したということになる。学校の名誉を傷つけた。しかし、長年の学園への功績もある。若干減額して退職金は支払われるのではないか。

大部分の退職金は貰えるとしても、世間での評判は地に落ちたということだろう。

この副校長は61歳であり、比較的に若い。今後は、何かの仕事をするだろう。しかも、名前がネットにのっていないので、再就職は何とかなるのではないか。最近は人事担当者は、応募者の人名で検索して、どんな人物か調べると聞く。Facebook, Twitter, Blog  などを読むと、その応募者の人となりが分かってしまう。

犯罪を犯して、人名がネットに乗ると、それは致命傷となる。就職は不可能になる。ネットの時代は名前が半永久的に漂ってしまう。恐ろしい世の中という気もする。

さて、酒で失敗した副校長がいるのだ。とにかく、酒には気をつけること。昔ほど社会が寛容でない、とにかく大きな失敗をすると一発退場になるという時代だ。自分への自戒の意味を込めてしっかりしなければと思う。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください