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日本人の特徴として、何でもかんでも「〜道」にしてしまうことがある。茶道、華道、剣道、柔道、弓道など、本来ならば楽しみのはずがいつの間にか修業となってしまう。野球やサッカーなども、精神的な要素が強くなり、遊びというよりもスポーツを通しての人間修行のようになった。
金欠はどうか。これは楽しみではない。しかし、金欠を前にして、金欠状態を克服するために、精神修行が必要である。これは道につながる。日常生活では、必要とするものを買わない。出来るだけミニマムに生きる。家族が何か贅沢品を買いたがっても、無視する精神力。これらが必要だ。
あと、計算力も必要だ。ワンカップ大関を購入する場合は、近くのコンビニがいいのか、遠くのスーパーがいいのか、ガソリン代とか時間時間を考えて、冷静に判断する力が必要となる。ボールペンは百円ショップで買うか、普通の文房具屋で買うか、どちらが長持ちをするのか、などと冷静に検討する必要がある。
自分はまだ金欠道の初心者だ。現役の時は、金銭的には苦しくなかった。現役を退いてから、私の金欠道の追求が始まった。まだ5年そこそこの初心者だ。金欠道の初段を得るためには、10年は苦労する必要がある。
道を極める。金欠道という険しくて厳しい道を、今日も私は歩むのだ。求道者として。
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