学校が直面する諸問題

2016-06-15

今日も忙しい日だった。異動してきた当初は授業だけをしていればいいのかと思っていたが、なにがなにが、会議もけっこうあって、その一つのプロジェクトの責任者になってしまった。新しい職場で2か月あまり、まだ右も左も分からない状態なのに、こんな状態だ。まあ、たしかに、給料分は仕事をするべきだとは思うのだが。

今日は7時半ぐらいまで書類を作成していた。授業の準備もしなければならないし、と思って他の建物を見てみると、いろいろな部屋でまだ明かりがついていたりする。それぞれが忙しいようだ。

ただ、この忙しさも会社などの忙しさとは異なる。会社の忙しさは絶対的な忙しさである。何かを売り上げるという至上命題があるので、それを達成しなければならない。その目的のためには、手抜きが許されない厳しさがある。

学校では、「売り上げ」というような至上命題はない。しかし、定員の確保という至上命題がある。今、各大学が心配していることは、俗に、「2018年問題」と言われている人口減少の問題がある。18歳の人口がこの年からぐーんと減るのだ。これまでは何とかフラットを保っていた人口数が2018年から大きく激減する。まだ数年の余裕がある。

各大学とも自らのブランド力を上げようとしている。知名度を高め、設備内容の改善を図り、ライバル校との戦いに勝とうとしているのである。そのための忙しさがある。

自分としては、他国からの留学生を受け入れるしか生き残る道はないと思うのだが、留学生の中には、出稼ぎを目的とする者もいる。勉学目的の留学生をどのように見つけて、そして入学してもらうのか。そのためには、ある程度の試行錯誤の期間が必要である。急に質の良い留学生を集めることはできない。色々な失敗をしながらノウハウの蓄積が必要である。

日本の大学のグローバル化が進みつつある。「日本」がブランドになりつつあるので、日本に魅力を感じる海外の若者が増えている。それらの若者のうち、勉学熱心で意欲的な若者をどう見つけて入学してもらうのかが最大の課題になるのだ。

msakura_001

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