お気に入りの床屋が廃業していた。

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髪が伸びたなと思い、いつも行っていた床屋に行った。カットコムズである。しかし、入り口に掲示があって、「７月３１日をもって休業しました」と書いてあった。

この格安理髪店は自分のお気に入りであった。この店は大通りから外れているので、客の数は少ない。客はせいぜい、1,2名であって待たずに刈ってくれるので自分には大変ありがたかった。

それまでは、イオン内にあるQB Houseをもっぱら使っていたが、1080円から1200円へと値上がりをしたので、このところカットコムズばかりを使っていた。カットコムズでは、税込みで1000円である。値段は、庶民の味方である。

しかし、待たずに髪を刈ってもらえるということは、それだけ客数が少なくて、経営的には苦しいだろうと推測された。やはり、廃業となったのかと受けとめた。

この日は、仕方ないので、別のところにある格安理髪店を利用した。値段は1300円だ。顔を剃ってくれた。もう少し金を弾むと、髪も洗ってもらえたのだ。

ただ、ここはたくさんの人が待っていて時間がかかる。1時間以上待った。理髪師は2人とも老人である。利用者もほとんどが老人である。床は髪が落ちていて、毎回掃除をしたりはしない。店自体も何となく侘しい。

節約のために、自分でバリカンを買って刈ることも考えるが虎刈りが怖い。昔、自分で刈って失敗してクラスメートの物笑いになったことを思い出す。