石川県にいる。親戚の人たちから話を聞く。

2016-05-03

昨日は高速道路で京都から石川県へと北上した。頭上の掲示板には、各地で渋滞の文字が見える。京都南から大津までも渋滞だそうだ。どうなるかと心配したが、実際はひどい渋滞ではなくて、大津を過ぎると自然な流れになった。

多賀のサービスエリアで休憩する。みんなでスターバックスのコーヒーを飲むことにする。野外の席に座って飲む。この時期の大気は暑すぎず寒すぎずで一番いい。周りの緑を楽しみながらみんなでコーヒーを飲む。

米原から北陸道に入ると、途端に車の数が減る。そのせいか、自然とスピードがアップしてしまう。走行車線でも100キロ以上の速度を出してしまう。走行車線をthru lane, 追い越し車線をpassing lane との英語標識だ。せっかくだから英語も覚えておく。

途中で自衛隊の車が十数台走っているのに出会う。災害派遣という垂れ幕が下がっていた。第6通信大隊という文字が見えた。金沢あたりに駐屯する部隊が地震災害の復旧の応援のために熊本に向かい、そして、それが任務完了で、原隊復帰の途中のようだ。こんな遠くから熊本まで応援に行ったのかとちょっと驚く。

8時頃に金沢郊外の自宅に到着する。懐かしい。自宅だが、最近は傷んできている。洗面所の横のタオル掛けが外れそうになっている。呼び鈴が壊れている。二階の網戸が傷んでいる。

などなど、困ったことだ。いつの日には修理の必要がある。この日は金沢の家で一泊をする。

さて、今日の朝は、実家に行って窓を開けて空気の入れ替えと簡単が掃除をすることにする。金沢郊外から能登里山海道を北上していく。連休のせいか、いつもよりも車が多い。故郷に帰ろうという人たちがいるのだ。

さて、実家に到着する。半年ぶりか。窓を開けて空気の入れ替えをする。まず、父と母の遺影の前に行き挨拶をする。そして祖父、祖母の遺影の前でも挨拶をする。「父上様、母上様、祖父様、祖母様、その他の先祖様、戻ってきました。家の中がゴミだらけで申し訳ありません。もうじき私が石川県に戻っていたら、きちんと始末しますので、お許しください。また、先祖様たちの御霊は私と家族を守ってください。」というような内容の言葉をはっきりと声に出して祈祷する。

庭にはツツジが見事に咲いている。父が生前に庭のあちこちに季節の花を植えたのだ。それでいつも何かの花が咲いている。深紅のツツジか。見事なので写真に収める。

私の到着をまるで待っていてくれていたみたいだ。

まるで私の到着を待っていたみたいだ。

二階に上がると動物の糞がたくさんある。押し入れにタヌキの死骸のようなものがある。かなり経っているので、形が崩れているが、タヌキかアライグマの死骸のようだ。この家には何も食べ物がないのだが、どうして住み着いたのか不思議に思う。

この家の中に入ったのだが、外に出れなくなって餓死したのかと想像する。どこから侵入したのか、多分、床下からだろう。そして二階に登った。ただ、元のところに戻れなくなったのではと推測する。死骸を片付ける道具を持っていなかったので、二階はそのままで、主に一階を掃除する。この家はもう柱もヒビが入っている。この家は築50年近くになる。

近くの親戚の人Gさんの家に行き挨拶をする。Gさんは家の裏側にいてツタを刈っていた。裏側は崖がせまり、土砂崩れが心配だと言っていた。昔はここにケヤキの木があったが、台風で倒れてGさんの家にあたり、家のトタンが歪んだそうだ。それで裏山の木を全部切ったそうだ。土産を渡したら、熊本のミカンみたいなもの「不知火」という銘柄のポンカン?を2個もらう。ありがたい。

次は親戚のKさんの家にゆき挨拶をする。駐車場のところに衝突の跡がある車がある。先ほど交通事故があったそうで、その壊れた車をしばらくKさんの駐車場に置いておくそうだ。バスとこの車の衝突だそうだ。

さて、親戚の近況を聞く。Yのおばさんは認知症がひどくなり、先般見舞いに行ったがもう会話が成り立たなかったという話だ。衰弱しており、今年度いっぱい持つかわからないそうである。

Yのおばさんの娘さんは癌だと言われていたが、完治したようだ。ただ、その息子が母の看病のために仕事を辞めており、いまから仕事に復帰しようとしても、年齢もあり、なかなか正社員の職が見つからないそうだ、などなどたくさんの話を聞いた。

さて、能登半島のこのあたりは人口の減少地区であり、将来の展望が開けないとの寂しい話をKさんが話す。少子高齢化の直撃を食らっているこの地区の再生はあり得るか。

さて、また実家に戻る。途中で車を止めて七尾湾を見る。子供の頃は海水浴をしたりして遊んだことを思い出す。50年ほどの時間があっという間に過ぎ去ったのだ。

静かな七尾湾

静かな七尾湾

もうじき実家だ。

もうじき実家だ。

 

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