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昨日は歯医者に行った。右側の歯が歯周病で弱くなってきている。腫れて物を噛むと痛い。数ヶ月ほど前から、こんな調子だ。でも、最近はようやく治まってきた。食べ物が満足に食べられないことは困ったことだ。シニアになってくると、食事ぐらいしか楽しみはなくなる。強い歯でバリバリ噛むことができれば、食べ物を味わうことができるのだが、恐る恐る噛んでいると、楽しみも減ってくる。
私の母は50代で総入れ歯になってしまった。医療の進歩も今ほどは進んでいなかった。歯周病対策も怠っていたのだ。私は幸いにして、まだ全て自分の歯である。でも、これから差し歯へと、そして入れ歯へと進んでいくのだろうが、出来るだけ自分の歯で、やってゆきたい。
昨日の治療費は2,060円だった。70歳になると医療費が3割負担から、2割負担になる。すると、1,350円ぐらいの負担になるのだ。そして75歳からは1割負担なので、660円ほどの負担となる。でも、今、国会では、75歳以上になっても2割負担にするように法律を改正するそうだ。うーん、残念だ。
昔だが、1973年から1982年までの10年ほどは高齢者の医療費は無料であった。その当時の日本には、それだけの経済的な力があったのである。ただ、無料になると必要もないのに、高齢者が病院にやってくる、という批判はあった。まあ、古き良き時代であった。
このままでは、健康保険制度は行き詰まるであろう。5割負担が普通になり、高齢者は3割負担という線まで進むであろう。
そして、現在のアメリカのように国民健康保険制度はなくて、各自、自己負担で医療費を払えという時代になるだろう。高齢者は医療費が払えなくて、おしまいになるのだ。アメリカは豊かな国だが、平均寿命は日本よりも5歳ほど短いのは、この健康保険制度が原因の1つだと言われている。
アメリカのように何でも自立、自分で頑張れ、自己責任という国の文化は魅力的だが、日本の文化にも捨てがたい面もある。
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