このところ、暖かい日が続く。


昨日は暖かい日であった。それで午前中は家の周りを散歩した。家の周りの田んぼはすべて稲が刈られている。そこから、新しい芽がふいているのもあれば、すべて耕されて土が露わになっているのもある。

いろいろと考えながら歩く。木曜日は税務署に、納付猶予願いと財産一覧表という書類を郵送した。これらの書類をみて、税務署は所得税の納付の猶予を許可するのだろう。たぶん、許可してくれるだろう。でも、この年になって、税金も満足に納められない自分自身の甲斐性のなさに、自分ながら情けない。

70歳になって、普通ならば3000万円ぐらいの貯金があるのが普通だ。私の父親はなくなったときは、それくらいの貯金を持っていた。それは、父親の時代は年金も手厚くて、また田舎に引きこもって田んぼをつくったりしていたからだ。それに、とくに大きな出費はなかったようだ。でも、田舎特有の冠婚葬祭の費用があるので、常に愚痴をこぼしていた。

そんなことを考えながら、家の周りを散歩した。親父と私の違いは何か?やはり、教育費だろうと思う。私の時は、国立大学の授業料は年に1万2千円であった。妹は、短大に進んだので、授業料は4大と比べると半分であった。

私の息子達は、二人とも国立大学に現役で進んだ。浪人や私立大学に行ったことと比べると費用はかなり安かったのだが、それでも、国立大学の授業料は一人一年間で54万円ほどであった。二人が同時に大学に通っていたときは、年間で100万円以上がかかった。プラス通学定期、教科書代、部活動の合宿代などがかかった。

さらに、長男は留学を2回した。次男は2年ほど下宿したので月に9万円ほど仕送りをした。みるみるうちに我が家の貯金はなくなっていった。そして、いまは貯金はゼロだ。それどころか、ローンや借金でマイナスである。70歳でマイナス貯金は、かなり危ない。

どうしていいのか分からない。何かうまい話でも転がっていないかと考える。家の周りを散歩する。空は晴れ上がって、平和である。空は美しい。自然は素晴らしい。

自分自身だが、50歳でこんな財政状況だと絶望的になるが、70歳になると、ちょっとは希望がある。開き直りか。それは二人の息子の教育費が済んだことだ。つまり二人とも大学を無事卒業して、何とか就職先をみつけたことだ。私の借金はあるが、これは上手に立ち回れば、何とか処理できるだろう。しばらくしたら、息子達から金を借りることも可能になるだろう。

とにかく、顔を上げよう。空は青い。澄み切っている。あと、10年ほどの人生だが、懸命に生きてゆきたい。

pcdazero / Pixabay

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