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所得税を支払わずに一生逃げ回るぞ、と粋がっていたが、冷静に考えると督促状を無視するわけにはいかないので、月曜日に税務署に行ってきた。結果的に言うと税務署に行ってきてよかったと思う。その理由を以下に述べる。
(1)確定申告をしないと、無申告加算税という罰金みたいなものが加算されてゆく。月曜日に税務署に行って申告してきたので、その日までの延滞税だけが加算されることになった。これまでの延滞税はだいたい1万円ぐらいのようだ。逃げ回ると無申告加算税と延滞税の両方が無限に増えてゆく。
(2)支払いについても相談をしてもらった。税務署の徴収部門の担当者が来て相談に乗ってくれた。現時点で貯金がゼロであること、ローンなどでむしろマイナスであること。でも、年金を使わないで、なんとかお金を貯めたい旨の話をした。分割払いで2月と4月の年金支給日に支払うことにした。それで納税猶予申請書と財産収支状況書という2枚の紙を提出して、私が支払える状況ではないことを説明する必要があるのだ。とにかく、現時点で支払う必要はなくて、来年の2月と4月に支払いの心配をすることになった。ちょっと時間が稼げた。
(3)医療控除の話も聞けた。年間で10万円以上かかった医療費は控除される。だいたい5%ぐらいだ。つまり年間で11万円医療費がかかったとすると、10万円との差額1万円が控除対象となり、その5%にあたる500円が還付されるのだ。5%と言えば、大金だ。こんどからは医療費控除は是非とも受けようと思う。
年金からはたくさんの税金が引かれる。源泉徴収税、所得税、県民税、介護保険税である。年金ぐらいは無税にしてくれてもいいのではと思うが、国は許してくれない。国も財政が逼迫しているので、税金を軽減する余裕はないようだ。
しかし、税制は複雑だ。年金制度も複雑だが、税制はそれどころでない複雑さだ。次から次と制度に新制度を建てましてゆくので、全体の構造が掴みづらい。これでは担当する公務員をたくさん雇用する必要がある。本来ならば、もっと生産的な仕事に就ける可能性のあった人をこんな複雑な仕事に投入するのはもったいない気もするが。
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