ぎふ信長まつり

今日と明日は、岐阜市「ぎふ信長まつり」がある。パレードと因んだ祭りなど、さまざまなイベントが予定されている。天候は雨天のようだが、せめて小雨で済んでほしいと考えている。午後からそこに顔を出して見物する、その後で電車で京都に戻ろうと考えている。

実は、そのことに関してある研究所の方から昨日レクチャーを受けた。そのレクチャーからの感想は、日本はこれから観光大国としていけて行くべきである。いや、それしか道はないのではという印象を受けたのである。以下、興味を引いた点を箇条書きする。

(1)訪日観光客の数が、海外へ行く日本人客の数よりも増えるようになった。2015年は、訪日外国人数は19,737人に対して、海外へ出国した日本人数は16,214人で、数は停滞している。そのために、国際観光収支が黒字になり、2015年は1兆1217円の黒字だそうだ。

(2)観光分野の国際競争力ランキングでは、2015年で日本は9位だそうだ。ちなみは1位はスペイン、2位はフランスである。アジアでは日本がトップに位置している。

(3)日本に来るトップの国は、中国、韓国、台湾、香港という順番であるが、中国からは初訪問者が多いが、台湾や香港からはリピーターが多いそうだ。リピーターは、日本の有名な場所には飽きてきているのでレアな場所を訪問したがっている。岐阜にもきてくれそうだ。

(4)日本人の日常の生活が観光の対象になる(それを、レクチャーした方は、生活文化資源と呼んでいた)。日本の街並みの清潔さ治安の良さが売りになるようだ。

(5)東京・富士山・京都というゴールデンルート以外に、観光客を呼び寄せようと、観光庁は広域観光周遊ルート形成計画を定めて、先行7地区で20のモデルコースを策定した。岐阜は、「昇龍道」(中部広域観光推進協議会)の提案したモデルコースに含まれる。


レクチャーは大変勉強になった。レクチアーされた方は、リオのオリンピックに行ったが、ほとんどが機内泊で1泊5日のたいへんな旅だったそうだ。お仕事とはいえ、たいへんだったと推察する。

岐阜市は、長良川の鵜飼と信長の歴史が観光の目玉だ。ただ、日本人には信長は受けるけれども、日本の歴史を知らない外国人観光客にはどうなるか、その点は心配だ。と思ったら、ある外国人の方からの指摘で、外国の子供たちはゲームで、「天下統一」とか「信長の野望」などをプレイしてきているので、時には、日本人の子供たちよりも戦国時代の歴史に詳しい場合もあるそうだ。世界は変わりつつあるようだ。

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