『もののけ姫』と『天空の城ラピュタ』を見る。

『もののけ姫』と『天空の城ラピュタ』のDVDを見る。両方とも面白かった。アニメの持つ迫力はとても面白いと思う。『もののけ姫』は森を守るサンと人間のアシタカの物語、たたり、神、動物たち、文明と自然の対立などいろいろな要素があって楽しめた。

サンとアシタカが一緒に暮らすのではなくて、それぞれが森の中、人間の世界へと戻っていく点は、ちょっと寂しいけれども納得できる終わり方であった。

『天空の城ラピュタ』も面白い。自分は高所恐怖症な面があるので、このように高いところから落下したり、上ったりする映画は苦手だが、でも怖いもの見たさで、ドキドキしながら見た。

伝説の城ラピュタを探し求める少年(パズー)と少女(シータ)の物語だ。初めは悪漢と思われた海賊どもが意外と情けがある人々で、二人を助けてくれる。

とにかく、スリルとサスペンスの連続で一生懸命見ていると疲れてしまう。少し息抜きにのんびりした場面でも入れてくれるといいのにと思う。次から次のアクションは、やり過ぎると問題のようにも感じる。

さて、『ガリバー旅行記』に天空の城ラピュタが描かれている。この話から宮崎駿監督はアイデアを得たようだ。でも、ガリバー旅行記のラピュタは、この話とは異なるイメージである。

Wikipedia を見ると、ラピュタ伝説の出典はプラトンの著書から由来するようなことが書いてある。

空中都市の描写のあるジョナサン・スウィフトの著書『ガリヴァー旅行記 第三章 ラピュータ』のモデルは、プラトンの失われた地理誌『天空の書』に記された「ラピュタリチス」である。ラピュタリチスは、かつて地上で大技術文明が栄えた時に戦争を嫌い、天空へと逃れた一族によって築かれた広い領土を持つ浮島である。だが、あまりに高度に発達した文明生活の末に、ラピュタ人は生命力を失い、人口は減少し、紀元前500年頃に突如発生した奇病により、その後滅亡した。一部の人々は地上へ降り、姿を隠しながら生き延びたと伝えられているが詳細は不明。

こんな話は自分は初めて聞くことだ。おそらく、プラトンはたくさんの著作を残したが、現存しない著作の中には伝説なども書き記したのかもしれな。古代に栄えたアトランティス大陸もプラトンの著作の中で触れられているだけだということを思い出した。

西洋の数多くの物語はプラトンに限らず、ギリシアからアイデアを得ているようだ。西洋を知りたかったらまずギリシアを知ることであろう。

 

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