基礎教育保障学会

2016-03-28

昨日は科学研究費の代表の方が京都に来られたので、ホテルグランビアの2階の喫茶室で会って、今後の研究の方向性などについて意見交換をした。その時にいろいろな情報を教えてもらったので下に記していく。

(1)今年の8月12日に基礎教育保障学会という学会が立ちあがるそうでである。基礎教育の定義を「人間が人間として尊厳をもっていきていくために必要な教育で、人間の生活に最低限度必要とされる教育」と定義している。

(2)この学会のパンフレットには、「私たちが目指すのは、学術性を保ちつつ、研究者、実践者、行政関係者、議会関係者、市民、当事者による共同探求ネットワークとしての新しい「学会」のかたちです」と記されている。単なる研究だけにとどまらずに、実践という形で世に還元していく意気込みが見られる。

(3)学会の会長は上杉孝實・京都大学名誉教授がなられ、その下に3名の副会長を置くとのことである。ただし、会長は現在80歳を超える年齢であるので、実務的な仕事は副会長が行うことになる。

(4)基礎教育の機会を十分に与えられない可能性の高い外国人住民の子ども達への政策をどのように行うか、教育担当者、行政担当者も参加して検討していく必要がある。

(5)夜間中学校は、現在公立の夜間中学は8つの都府県に31校しかない。そこで、全ての都道府県での夜間中学の設立を目指し、超党派の議員連盟が法案の検討を重ねている。可能性としては、参議院選挙の前には国会を通りそうである。なお、8つの都道府県は以前から人権に関する関心の高い都道府県であり、水平社などが存在した地域である。

(6)現在の文科省の馳浩大臣が積極的に動いている。関本保孝さんは長らく夜間中学校の日本語教師をしていた。今回の基礎教育保障学会でも事務局長を担当されるそうだ。


今日の打ち合わせでは、言語サービスの調査を全国の都道府県で行いたいという計画を論じた。そのために資金が必要となるが、どこかに応募するのもいいだろう、と具体的な案を検討することになった。

互いに知っている研究者に声をかければ全国の都道府県が網羅できるのではという予想も立った。

最後に、北海道新幹線開業記念のお菓子「ドーナツ棒」までお土産にいただいた。いつも会うたびに何かいただき大変恐縮した。

PEN2

 

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