医療関係のテキストの執筆


昨日は精力的に仕事をした。まず、英文法のテキストの3版が出る予定なので、その校正を行なっていた。この数週間ほど、自分のパートだけだが、読み返していた。すると英語の単語だけでも、2箇所ほど誤字が見つかった。単語のスペルミスは、もう何回も見直している。初版の時も、二版の時も、必死で校正した。それでも、いまだに二箇所もスペルミスが見つかるのだ。

それ以外に、練習問題が不適切なものを差し替えた。そして、説明が不十分な箇所も書き直した。そして、ようやく昨日の午前中に終了した。これでこの件は、一件落着だ。

午後は、新しいテキストの原稿の下書きをしていた。医療関係の英文テキストだ。数ヶ月前に、友人が編集者になって、その方から執筆陣に加わらないかと声をかけてもらった。ありがたいことだとお引き受けした。この数週間に色々と関連する資料を読んだりしていた。

アメリカの健康保険制度だが、日本となかり異なることを知った。アメリカでは、金持ちは自費で治療する。低所得層はメディケアという健康保険制度によって治療を受ける。問題は中間層だ。保険が効かないので、自費で払うことになる。下手をすると数百万の請求が来る。

アメリカの知人が、午前中に出産したら、午後は退院して自宅に戻ったと聞いたことがある。それくらい医療費は高価なのだ。アメリカに留学中の日本人が、歯の治療のために、わざわざ日本に戻ってくるという。アメリカで歯の治療費は、アメリカと日本の往復の旅費よりも高いのだ。

アメリカでは医者にあまりかからない。病気が悪化することになる。男女を一緒にした平均寿命は、アメリカは79歳で、日本は83歳である。その原因として、健康保険制度の違いが挙げられる。

色々と調べると日本の健康保険制度は世界に誇るべき素晴らしい制度であることが分かる。安い費用で比較的高度な医療を受けられる。しかし、実は、この制度はいつまで持続できるか分からない。高齢化社会の進展が理由だ。

私が若い頃は、医療費は1割負担だった。今は3割負担に増えている。この3割負担がいつまで続くか分からない。これが半額負担、7割負担と将来進むだろうが、すると日本人の平均寿命の低下が始まる。

そんなことが分かってきた。これらの知識を現在執筆中のテキストに盛り込む予定だ。


(補足修正 2019-03-10)

アメリカの健康保険制度をメディケアとしたが、これは障害者や高齢者のための健康保険制度である。所得の低い人のためには、メディケイドという制度があるそうだ。この二つの制度でアメリカで弱者への医療保険がカバーされている。ところが、これらの保険にカバーされない人、中途半端に所得がある人は、大変だ。胃がんの手術で200万円を請求されたという話も聞く。

 

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