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昨日は、急に大雨が降り驚いた。天気予報でも、たしかに降るとあったので、準備していたが、こんな大雨になるとは思わなかった。局地的に、大雨を、それも短時間のうちに降らしたようだった。傘の用意をしていなかった人には大変なことになったと思う。
廊下から外の写真を撮ってみた。学内で雨の中を歩く人々だ。実際は激しい雨だったのだが、写真で撮ると、さほど激しい雨のようには思えない。目で見た実感通りに写すことは、カメラには、まだ技術的には問題があるようだ。
さて、今日は夏至である。夏至から1ヶ月後ぐらいが一番暑いのだ。これからぐんぐんと暑くなっていくだろう。
最近、フランス語の勉強を始めている。車を運転するときは、以前は音楽を聴いたのだが、フランス語のCDを聴いている。半年ぐらい聴き続ければ、ある程度は耳も慣れるかなと期待している。
家では、電子書籍をKindleに入れて読んでいる。『赤と黒』(Le Rouge et le Noir)という本だ。ジュリアン・ソレルという貧しい家から出身の青年が、野心家であり、上流階級の女性との恋愛を利用しながら、次第に出世してゆく。しかし、最後は足を踏み外して、断頭台で死刑になるという話だ。
自分はこの本を中学2年生の時に読んだ。とても面白かったことを記憶している。その頃の記憶力というのは素晴らしいもので、細かい内容までかなり覚えている。
フランス語で読んでいるので時間がかかるが、よくわからない箇所も、中学生の時に読んだ記憶がよみがえり、内容の見当をつけることができる。また、Kindle なので分からない単語に指を当てると、その部分の英訳が画面に出てくる。辞書を引かなくていいので有り難い。
主人公のソレルが家庭教師としてレナル家に入り、夫人と始めて会う時の会話などは、何回も読み返してしまう。貧しい家出身で上流社会など全く知らなかったソレルが、その家の清楚な夫人と、おずおずと会話を始めるあたりは、ため息が出るほど素晴らしい。
スタンダールという作家が書いた小説だ。自分の年齢になると、スタンダールが用いた小説の技法がよく分かる。色々なエピソードを、巧妙に対比させながら話を進めている。語りの巧者だと思う。
このところ、毎日、1時間ぐらいは、この本を読んでいる。自分の他のブログで、この小説の細かい技巧などを述べてみる予定だ。
この本を読むと、中学生の頃の自分、始めてこの本を手にした感動が戻ってくる。小説を読むことの楽しさを覚え始めた頃だ。あの頃のように無心で、無我夢中で本を読んでみたい。
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