能登半島の実家に行って草刈りの手配をする。


土曜日は能登半島の実家に行った。そして、主に草刈りの依頼・手配をした。以下、時系列的に述べる。

土曜日の朝の9時半に、家内と一緒に岐阜のアパートを出発した。東海北陸道を北上する。能越道に入り、七尾市でランチを取る。ジョリーパスタで食事だ。まあまあ、おいしい。2時少し前に実家に到着した。

到着するとすぐに、実家のドアや窓を開ける。幸いにしてこの日は晴れていたので、風を通すことにした。郵便受けにアベノマスクが入れてあった。父母が亡くなってから長い年月が経つが、田舎では家々単位でマスクを配るようだ。ありがたく、私はこれを頂戴する。マスクがもらえたので、亡父の名前で10万円の給付金を申請していたら、頂戴できたかな、と卑しいことを考えた。まあ、無理だろうな。

それから、近くのTさんの家を訪ねる。Tさんは私の両親のまたいとこになる人で、私よりも1歳若い。林業従事者である。我が家の庭の草刈りをお願いした。昨年までは、叔父さんが草刈りの依頼の取りまとめをしてくれていたが、叔父さんが体調不調のために、今年から、私が直接草刈りを人々にお願いすることになっている。

年間を通して5万円で草刈りをお願いすることにした。銀行口座に振り込む形にしたいと思ったが、Tさんは「我々は親戚でもあり、振込手数料もかかるので、次回来た時に直接払ってくれ」という。私としては、振込の形が残る方がいいかと思ったが、それでは、こんどお盆あたりに手渡すことにした。

Tさんは、このあたりの土地に詳しい。我が家の敷地にも詳しい。まず、隣との境界線は、石や瓦が積んであるところだと言って示してくれた。

瓦が境界線 右側が我が家

北側は石が境界線 左側が我が家

庭が大変なことになっている。父親が植えたカキツバタが増殖している。これらも刈ってもらうことにした。

カキツバタ(アヤメかもしれない)

左側に電柱が半分ほど見えるが、北陸電力から封書で案内が来て、「敷地内に電柱があるので、電柱の用地代として3年分として、9,000円を8月末に支払う予定である」とのこと、よくわからないが、とにかく、ありがたい。何でも、もらえるものはもらっておく。

Tさんから草刈りの話を聞く。カキツバタの前にある細い草は草刈り機では上手に切れない。刃にからまってしまうそうだ。ですので、刃を替える必要がある。方法として、上っ面を軽く刈って、その後に徐々に刈っていく方法をとるとのこと。庭木などは、チェーンソー(chain saw)でまず大きく刈って、そのあと、草刈り機で刈るとのこと。草刈りと言っても簡単ではなくて、草の種類などなどによって、刃は替えなければならない。Tさんは草刈りに熟練しているので、ホームセンターで売っている刃では間に合わなくて、特別に注文するとのことだ。

それから30分ほどしてから、Hさんが来た。Hさんには川の裏手にある田んぼの草刈りをお願いしてあったので、お金を支払うと同時に、田んぼをみせてもらった。自分の家のたんぼだが、どこにあるか知らなかったのだ。連れていってもらう。本当は長男をつれてきて、ここが我が家の田んぼだと見せたいのだが、代わりに家内に見てもらう。将来は私の代わりに家内が敷地の説明を長男にしてくれることを望むのだ。いろいろと写真も撮っておく。

田んぼは2筆あるのだ。まず、1筆は次の通りだ。

川を越えた田んぼ 昔はここは水田だった。

昔はタケノコが取れたが、いまは、竹林になり接近できなくなった。

上の写真にある竹林は母親といっしょにタケノコを取っていた。クワでトントンと叩いてタケノコを取っていた。孟宗竹である。懐かしい気がする。長男をつれてきていろいろと教えたいが、長男はこんな田舎には関心を示さないかもしれない。でも、最低限のことは伝えておく必要がある。

もう一つの田んぼ(2筆め)に行く。山の近くだ。昔は、この田んぼを耕してくれる人がいて、収穫の時期になるとコメを一袋ほど頂いたものだが、今はみんな老齢化して田んぼをつくる人は少数になった。

もう一つの田んぼだ。

この地域はイノシシの害が激しいそうだ。過疎化が進むにつれて、イノシシの数が増えてきて、農家の人の悩みの種だ。田んぼの周りに電線を張って夕方から通電させるそうだ。電線は上下2本であり、子供のイノシシは下の電線、大人のイノシシは上の電線が鼻が当たる。するとピリッと電気を感じて、中にはってこない。

イノシシ除けの電線

Hさんの話だと、近年イノシシは増えており、さらには熊もでてきたそうだ。シカはいないそうだ。今はまだまだ人間もいるがあと数十年するとこのあたりは、完全にイノシシと熊の天下になるかもしれない。

さて、この二つの田んぼの草刈りはHさんにおねがいすることにした。年間で3万円で年に数回草刈りをしてくれるとのこと。また、Hさんは町内会長なので、町内会費6000円をしはらう。このあたりは町内会費を万雑という。私はここに住んでいないので、旅の者となる。そして、旅万雑を支払うという言い方をする。こちらも領収書をいただく。合計で36,000円だ。

それから、少し離れたところにある梅林を見に行く。父母が生きていたころは、梅を収穫して、梅干を作ったのだ。今は、雑木に覆われてどこに何が在るのかわからない。ここも手入れしなければならないのだ。竹を切らねばならない。

梅が見えるか?

梅などは見えない。

いろいろと勉強した。次回は何とか長男をつれてきたい。この実家を引き継ぐのは長男であるから、今のうちから教えておこう。今は関心がないかもしれなが、中年以降になると田舎が好きになるかもしれない。また、大きな災害があったりすると避難場所として田舎の家を確保しておくことは大切である。

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