脳の作用について

この所、人間の脳の機能について感心している。つまり情報を取捨選択する能力だ。街中で写真を撮ると、そして後ほど写真を見ると、よく気づくのがこんなに電線が張られていたのかと驚くことがある。街中を歩いているときは、電線を無視している、目玉には電線が映るのだが、脳がそれを遮断してしまうのだ。

今日はイオンの売り場を歩いていた。気づくと、いろいろな音がする。暖房の音、音楽、蛍光灯のかすかな音、魚売り場では冷房の音もする。でも、それらの音を見事に遮断して、まるで、静かな店内を歩いているように錯覚してしまう。

目とは耳とには、そのままにしていると情報量が膨大で、脳が処理しきれないのだろう。赤ちゃんの時から学ぶことは、膨大な情報を取捨選択することだろう。それが上手くいかないのは自閉症ではないか。ある自閉症の人は、ある時に見た風景を忘れずにいて、それをのちに正確に画布に再現したりする。山下清などはその類ではないか。それはすごい能力ではあるが、厄介な能力である。記憶への大変な負担になる。

我々は、例えて言えば、目と耳から触角がひよっこり飛び出していて、求める感覚(情報)を収集している。朝職場まで歩くときは、私の目と耳は積極的に情報を得ようとしている。決して受動的に感覚に情報を受け入れるのではない。それは、我々の脳の作用の特徴であるからだ。

PetrGanaj / Pixabay

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