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同僚だったS先生が急逝した。私よりも10歳ぐらい若い人であった。私が現在の職場に勤務する際に、面接を受けたのだ。その時の面接担当者の1人に、このS先生がいた。面接を受けた後で、採用となったが、私は、S先生のことを採用してくれた人として、ずーっと恩義を感じていた。
このS先生は、それから関東にある大学に異動した。関東に自分の実家もあり、そちらの方が何かと都合が良いとのことであった。そしたら、その異動先の大学に勤務していて自分の知っている方から、先日メールがあって、「S先生が急逝した」と連絡があった。急なことで、その学科では、対応に大わらわだとのことである。
通常は教員の異動や退職は3月末に行う。試験や成績評価をして、仕事は一件落着となるのだ。このように急逝となると、授業に穴を開けるわけには行かず、後任者を見つけなければらない。しかし、すぐにも見つかるものでもない。学科の責任者の先生は頭を抱えてしまう。
さて、S先生だが、病気というイメージはなかった。痩せていたが、すこぶる元気で、エネルギッシュに学生の指導に当たられていた。逝去の原因は、病気とは考えられない。すると、事故なのか。メールには警察が調べているとも書いてあったので、死因に何か不審な点もあったのだろうか。
などと、いろいろな憶測をしてしまうのである。とにかく、S先生のご冥福を祈りたい。採用の時には、お世話になりました。
でも、自分よりも10歳も若い人の逝去は非常に辛い。自分よりもはるか年上の人だと、まだまだ時間はあると安心するのだが、若い人の逝去ならば、神様から、「急げ!急げ!」と、せかされているようで怖いのだ。
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