失職した夢を見た。

2016-06-13

自分はよく夢を見るのだが、その夢は楽しい夢はほとんどない。通常は何かに追いかけられて、逃げ回る夢とか、高い所から墜落する夢を見る。そんな夢ばかり見るので、「夢」というのはネガティブなものだという印象を持っている。「夢が叶う」という表現ほど、自分が首をかしげるものはない。たぶん、その人の希望することが実現した夢を見る人もいるのだろうな、とは思うのだが。

先ほど見た夢は嫌な夢だった。自分が何か仕事の上で失敗をしたのだ。授業を忘れて教室に行かなかった。それが度重なる。それで職場で孤立して、嫌われ者になってしまった。何人かの上司に詰問される。職場で誰も自分に挨拶をしなくなる。一人だけは自分に話しかけてくれていた人が、自分の解雇が決まった旨を教えてくれる。給料が来月からなくなるのだ。どうやって家族を養えばいいのか、と途方にくれる。

そんな時に、目がさめる。夢だったのか、とちょっと安堵感。そして、自分が、いかに失職を恐れているか改めて再確認して驚く。

自分は楽しい夢など見たことがあるのか。うーん、ないと思う。「希望にあふれる夢」などという言葉遣いがぴーんとこない。

ただ、夢の内容が奇想天外な場合がある。そんな夢を見ている時は、自分が夢を見ていることは分かっているのだ。そして、こんな内容をどうして見るのだろうか、と不思議に思う。つまり、自分の持っている知識や経験では想像できないような、普段は自分が考えつかないような内容の夢を見ることがあるからだ。そして夢の中だが、この話を小説にでもしたら大いに売れるだろうなと思うのだ。

自分は、何でこんなことを思いつくのだ、と夢の内容に驚く。そんな時は、目が覚めたら、内容を記すことにしている。さっそく、内容をEvernote に記しているのだが、書き始めると先ほど見ていた夢の持っていた生き生きとした力強さがなくなり、なんだか精彩の欠いた詰まらない内容の話になってしまう。毎回そうだ。

芸術家などが創作に行き詰ると、途方もない夢を人為的に見て、そこからインスピレーションを得ようとするのだ。この場合は、夢を見るために、麻薬を使うのだと思う。麻薬を使うと、おそらく、かなり奇想天外な、現実離れした夢を見るのだと思う。起きたら、あわててノートに書き写して、それをネタにして小説を書くのではと思う。

退職して全面的に暇になったら、夢で得たネタを元にして、小説を書いてもいいかなと思っている。

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