二人の学生の訪問

二人の学生が私の研究室を訪問してくれた。教職を目指す学生であり、二人とも教員採用の1次試験は合格している。そして、来年4年生になったならば、2次試験は面接だけである。面接試験では、よほど変なことを言わない限りは合格であろうと話してくれた。この二人が教員になったならば、子どもたちを上手に導いて、素晴らしい先生になってほしいと思っている。

二人の学生の研究室訪問

この二人は、20歳である。私がこの学生達の年齢であったのは、50年ぐらい前であった。その頃の日本は高度成長の時代であり、未来はバラ色であるという感じであった。その頃の自分は卒業したら、どんな人生が待ち構えているか、少々ワクワクしながら卒業を待っていたのである。さて、この二人の未来に対する意識はどうだろうか。

この二人とはよくお話をする。明るくて人生楽しくて仕方ないという年齢であるべきなのだが、やはり日本の未来にはある程度の厳しさを覚悟しているようでもある。正直に言うと「さめて」いる部分がある。日本がこんなにも、経済的に落ち込み、少子化、超高齢化社会などの厳しさが待ち構えている社会にしてしまったことは我々中高年層の責任かもしれない。

少子化とは何か?私の頃は、18歳人口は、230万人であった。ベビーブームであった。今年の出生人口は70万人を切りそうだという。一時期の3分の1ぐらいの人口である。私の昔の教え子のI君は子どもが8人いる。I君は将来の遺産相続になったら、争いが起こるのではと心配していたが、日本人の多くは、実は相続をさせる子どもがいないという問題を抱えているのだ。不思議な時代になったものだ。

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