断末魔の叫び

このアパートの下の住民が、毎朝5時頃になると、すごい咳き込んで、タンを吐くのか、すごい気味の悪い叫びをあげる。「ウエーツ、グエーツ」というような呻き声だ。私は高齢でこの時間帯になっているともう起きている。ですので、毎朝、その声を聞く。

そして、下の住民は6時前には車で家を出る。早朝の仕事か、それとも遠くに仕事場があるのか。タバコは吸っていないようだが、どうしてあんな断末魔のような叫びをあげるのか不思議に思う。肺を患っているのか?下の住民はまだ若い人だ。30代か。独身のようだ。もっとも、毎朝、あんな断末魔のようなうめき声をあげると、ガールフレンドになりそうな女性は気味悪がって逃げてしまうだろう。

外見は普通の好青年である。会うと気さくに挨拶をしてくれる。好青年の胸を蝕む病魔の手、そんなところか。とにかく元気になってほしいと思う。

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